Who drinks the purity at midnight?【後編】(18禁)| デリヘル×リーマン

乾いた月に沁み込むように。
雨や水や血液が、その身体に沁み込んでいく。



















大の大人が盛大に泣いてしまった後は気まずい雰囲気が流れるのは当然である。
それでもたった数分のことだったかもしれない。
銀はいまだ土方の身体を跨いだまま、ティッシュを箱ごと差し出した。




「そんなに嫌だったのかよ、とーしろー君はァ」







「…ちげェよ…」





やっと声が出せたと思ったら掠れた声で、それが情けなくって差し出されたティッシュを
奪い取る様にして抱え込んだ。
抱えるような仕草に銀は身を屈めて覗き込むと笑みを深めた。
底の見えない笑みに喉がひく、と鳴って止まる。
その瞳は始め見たときと違う様な気がする。




「何かここ、つっかえてるんじゃねーの?」







そう言うと銀の掌は散々先ほど弄った胸へと置かれる。ジンジンと甘い痺れよりも
相手の言葉にハッとする。
昇華出来なかった思いは胸に燻って残っている。


それは奇麗なまま、触れることのできない額に入った写真のように。




別にかまわないけどさァ、と肩を竦めて再びベッドに押し戻すと、スプリングの利いた
ベッドから身体を起して、ジェラルミン製の鞄を開いた。
大きく開かせた土方の両足に当たらぬように中身をぶちまければ


それは大人の玩具と言う数々で。

驚いたように目を見張る土方に、銀時は小さく笑う。
ザーメンまみれにしてやるって言ったじゃんと楽しげに付け加えて。







「吐き出すか、飲み込んじゃえば?」







「…、…余計な、…世話だ……」







自分だってどうにかしたいと思っても受け取るべき人はいないし、
そもそも自分にとって思いを伝えることが、昇華出来るものなのかもわからないのだ。
昇華させてしまうべき思いなのかも。




困惑したように銀に視線を向ければ、にぃと笑みを浮かべた銀は凶悪的であるのに
何故か魅入られてしまった。
なにも写していないような瞳で、銀は何を見ているのだろう。
そう思ったら心臓が跳ねて再び体に熱が籠った。







「…それが出来ないならさァ、させてやるよ」




精液か先走りかの蜜で濡れそぼった陰毛が見えるように大きく広げさせると
ゴソゴソとベッドに投げた玩具を物色した。
一応知識はあるが、そんなものを使ったことはない土方は視線を逸らせないでいる。
道具としての認識しかなく、何を使われるのか恐怖で目を閉じてしまいたいが
逆にそうすることも恐怖で緊張で広げさせられた内腿が張っていく。




初回オプションサービス〜、とふざけた声音で拾いあげたのは薄ピンク色の丸い物体で
コードが付いている代物だった。


「初回だから3つだけ、タダで使用具合をみれるってわけ。でもとーしろー君は
ハジメテ?みたいだしィ、この辺りが妥当かな」




ローター、って聞いた事位はある?と囁きながら目を細める銀に頬に血を昇らせてしまう。





「…それ…ッ女、…に使う奴じゃ…?」





「それがさァ、結構使えるんだよ。…あと二つは後々考えることにするか」





「…?…ひ…ぁ…ッ!…は、…はぁっ」





先ほど赤く染まるまで舐められたり抓まれていた乳首に押し付けられるプラスチックの
固い感触に瞳を瞬くと、その瞬間微かな電気音とともに振動を始める。
それに乳首の薄い皮膚が引っ張られ、そして細かく擦られてビクビクと体が震えてしまう。
乳首の刺激で下肢まで濡らしてしまうほど感じるのは先ほど実証済みなのだから。
しかし道具で感じるのは避けたいらしい、顔を歪めて快楽に耐えるように顔を背け
シーツに顔を埋めてしまった。


ローターを滑らせてもう片方の乳首にも振動を入れたまま押しつけると
唇を噛みしめた土方の身体が大きく揺れ動く。

先ほど達したばかりの土方のペニスも勃ちかけていて、足を閉じようとするものの
銀の身体が邪魔して閉じることは許されない。
それでも往生際悪く、尻を後ろへとずらそうとすれば、ペニスの亀頭部分へと
ローターを押し付けられたのだから堪らない。


すでにローターの乳首を責められて勃立ちあがりかけていたペニスは質量を増し、一気に
屹立するとビクンと大きく背筋に電気でも走ったかのように身体全体が震えた。







「ひゃ…やぁっ!…あ…ぁ、ん…ッ」




濡れた音ととローターの振動音、それに土方の掠れた喘ぎ声が部屋中に響き渡る。


焦点の合わない瞳を銀に向けながらも快楽に再び歪んだ顔には
苦痛よりも悦楽に近い恍惚とした表情が現われる。
自分の声とは思えない高い嬌声に口を塞ごうとするものの
すでに一度上げてしまったため最早止めることは不可能である。
細かい振動が割れ目に擦りつけられて赤く腫れ上がると、先走りの蜜が
白濁混じりで毀れてシーツを汚していく。
それにいつの間にか銀が持っていたものが土方のペニスの根元に填められて
膨れ上がったそこは痛みと共に腰を捩らせることになる。




「っ…い……、た……や、なに…?」





「ん―ただのリングなんだけど、装着は今風なんだよね…内側に細かいツブツブが付いててさァ。
…すぐイっちゃいそうなんだもん、とーしろー君は」







二度目なんだから我慢できるでしょ?と耳朶を齧られる。その細かい刺激にすら下腹部を揺すって
突き上げるような刺激と相手の問いかけに頭を必死で振るが笑みを浮かべる相手には通用しなかった。
せき止められた熱の奔流は、屹立するペニスを苛み、下腹部全体を熱く蕩けさせる。







「は…ッぁ、…ふ……ぁ…っ」




「しかも、このローターってさァ、取っ手部分がバンドになってて括りつけられる優れものつーの」





尖端に振動を与えたままローターをペニスに括りつけてしまうと手を離し
リモコンの重みで落ちないように固定してしまう。
手が空いたので、軽く開いたままの相手の両膝に力を入れるとますます大きく広げさせる。
屹立は根元を戒められたまま、ローションに塞がれたままであるのに土方のペニスは
びしょびしょに濡れて時折白濁を混じらせている。
双眸を再び水の層が覆えば、それが大きな滴になって頬に流れ伝わる。




「最後の1個なんだけどね、…処女っぽいし、この位にしとこうかなー」




大きく開かせて、両足の付け根あたりを指でなぞりながら呟く銀が
持っているのは数珠が一連になったような形状のもので、玉一つ一つが
パチンコ玉より少し大きくしたような大きさのもの。
濡れてびしょびしょになったペニスから茂みに伝い、尻の挟間へと毀れる
粘着質な蜜がさらに奥へと伝わるように大きく開かせた足を胸へと押し付ける。
すると今まで自分でも見たことがない尻の穴を銀に晒すことになり
羞恥に涙が溢れた。


それでもペニスに括りつけられたままのローターは動きつづけ熱を拒んで
苛み続けているため弱々しく首を振っていることしかできない。







「…ま、…さか、…ッは…ぁあ…ッ」




男同士の性交が尻を使うことぐらいの知識はある。
でも自分がまさかそんな対象になるとは思えないので本当に知識だけだ。
自ら濡れたように後孔の入口にある襞が濡れて蠢くのが伝わる。
その感覚の浅ましさに目を見張りながらも毀れる蜜は止められず、ヒクヒクと
襞が蜜を取り込もうと蠢くのも止まらない。
大きく広げさせられたたまに必然的に少し開いていたが、後孔はまだ拓くことを
知らない硬い蕾のままだった。

そこに銀は顔を寄せると、舌で躊躇なく舐めて少しずつ解きほぐしていく。
それを土方は止める術を知らず
最早その強い刺激を受け身体を震わせることしか出来ないでいる。





きっとこの程度の抵抗しか出来ないのは、知識が乏しいからだろうと推測した。
柔らかいまっさらな心を蹂躙するように丹念に襞の縁を舐めて吸うと紅く
なった内部が見え隠れして扇情的な眺めとなった。




「男はさ、内側にも前立腺があんの、……もっと感じてよ」







ここには、とーしろー君と俺しかいないんだしさと呟いて鼻をこすりつける。
銀はチュ、と音を立てて顔を離すと先ほどの形状のボール一つ一つを
舐めて湿らせて翻弄され続けている土方の後孔にボールを一つ飲み込ませてしまう。


「…ぁッ!…も…や、…だ…」




理性を吹っ飛ばして尚イヤイヤをする子供のように首を振る土方の
胸には汗が浮かびそれがホテルの薄暗い照明でもわかるぐらいで。
固く閉ざされた箇所をボールが滑りこむ。ぎゅうぎゅうと締め付けるためその形状が
どんな形であるか生々しく感じて全身に熱が上がる。


球体は柔らかい内壁の締め付けに壊れることなく、滑り込むのは目の前の男のようだった。
柔らかい場所にするりと忍び込んでその箇所の奥の奥まで探るのだ。










「…やああっ、…おかしくな…ッ」







「…吐き出して、…飲みこんで?…十四郎」











「は、…ああっ、…ああ…ッ!」




カチリ、とペニスの根元を戒めていたリングの留め具を外された途端、ローターの震動と
後孔を弄っていたボールが前立腺に当たり、堰き止められていた分二度目の
射精とは思えないほどの量を自分の腹部と近づけていた銀の顔へ白濁を吐き出してしまう。


べっとりと腹を汚す感覚と、突き抜けるような吐精感に全身が小刻みに震えている。
まだローターは括りつけたままだったからその刺激に蜜をとろ、と零し続け


入り込んだボールは抜き取られ、喪失感に収縮を繰り返す内壁の動きに
荒い息を吐きながら意識を失いそうになる。
意識を混濁させた土方の前で銀は、飛沫を浴びた頬を手の甲でぐいと擦ると
ロータを外して小さく笑う。




「…夜を飲み込んじゃえば、明日から前見て歩ける、…てさァ、
うちの店のキャッチフレーズなんだよね」





ここの中の吐き出せた?と聞く銀の表情に暫し乾いた喉を潤ませるように唾を飲み込む。
コクコク喉が鳴るが水分が足りないようで、銀は立ちあがると部屋備え付けの冷蔵庫から
ミネラルウォーターを取り出して土方に手渡すと、勝手に風呂場へ行きタオルを湯で
濡らしてくる。

未だ脱力感に身体を委ねたままの土方の身体を丹念に拭いていく。
身体を軽く起き上がらせれば、疼く個所はあるものの熱は治まり、少し身体は
軽くなった気がする。ペットボトルに口をつけ飲むと、喉は予想以上に乾いていたのか
半分ほど飲む干してしまった。




きわどい個所まで力の抜けた身体を丹念に拭かれ、備え付けの寝巻代りの浴衣を
着せられてしまいながら、その手際の良さに職業柄を感じて目を背けてしまった。


自分とは相容れない世界の人間だと言われてしまったかのようで。

だけど、後悔はもうしない。










銀は手際よく玩具をジェラルミン製の鞄へとしまい、くるりと振り返れば
土方は銀のシャツの裾を掴んでいた。


きょとんと目を見開く銀が何か言うよりも先に、土方は小さな声で呟いた。










「…まだ、…飲み切れてねーし、…吐き出せてねェつーの」





羞恥に顔を赤く染めた土方の可愛い誘いに口端を吊り上げてしまう。
擦れてない子をたぶらかすような罪悪感もあるけれど、真っ白い雪原には
まず足跡をつけに行きたくなるのも人間の性だった。




覗き込むようにしゃがみつつ、我がままに応えてやるように膝の上で
店の名刺の裏に携帯番号を書くと掌に握らせてやりクスクスと笑ってから相手の唇に口付けた。







そこは血が滲んで少し鉄臭かったけど、それが人間らしくてその熱に二人して酔う。




























間違いから始まった運命だが、月が空へ昇る様にそれは変わらない。
しかし届いた掌も、握りしめた掌もあって運命は動きだす。







満たされることなく乾いた月は、
それでも人間たちの届かない場所で燦然と輝いていた。



















Can nobody drink it up at the night that is not over?