Close my eyes(18禁) | ホスト金時×警察官土方

遠くなっていく街、遠くなっていくお家。
それでも金色の光を纏いながらロンドンの街の上空を鳥のように飛んで。
少女は有頂天になっていました。


大人になるって何?煩わしいことを全て引き受けなくてはならないのが大人?
そんなものにはなりたくない。







現実からの逃避だと気付いていながら、今はそれすらも考えないように耳を塞ぎ。
そんな意思を携え、空高く飛んでいきました





**







明かりもつけぬまま、着替えすらもしないまま二人は部屋の中で抱きあう。
流石に玄関では、怪我するといけねェし、

なんてこれからの激しさを物語るような口調に顔が赤らんだ。
我慢できないのは此方でも同じで、靴を脱ぎ散らかしながらも

部屋の鍵を掛けれたのは奇蹟だと思いたい。


それほど切羽詰った互いを認識するのは、初めてだった。
廊下を(廊下といっても一人が通れるぐらいの狭くて短い場所)

口付けながら互いに服を脱がし合いながら進み、

ベッドに半裸の状態でたどり着いたときには流石に暗闇に目が慣れていた。


互いの身体が暗闇に浮かび上がる。
情欲に上気した肌が見え隠れし、息が詰まりそうだった。
カーテンが引かれていないから、外の街頭だけは部屋を唯一の灯源ではあったが、

そんなものに気を取られている場合ではない。


覗き込むような金時の虹彩を放つ赤い眸に息が止まりそうになる。
何度目かわからない口付けに下唇を唇で挟み込まれ舐められる。
それだけで既に脱がされていた下腹部は熱を帯びて、

恥ずかしさからベッドの上で脚を立ててしまった。


そんなことをしても最早金時が知らない場所はない。


自分は知らなくても金時には全てお見通しだった。
口付けだけで興奮してしまう自分を隠すように首を振れば、

金時の熱を内腿に押し付けられ目を瞬きながらかぁ、と顔を赤らめる。




「我慢しねーで、…もう見っとも無いとこ見せ合ったんだしさァ」
さっきの鼻まで垂らして泣いたことだろうか、それとももっと前のことだろうか。
唇を食んでいた唇で耳の後ろにも口付けられ、そのまま今度は唇が目蓋に落ちてくる。
それに目を閉じると鼻に口付けながら、金時は小さく囁いた。







「ねェ、目を閉じて?…身体で俺のこと感じて?」
「…っふ、…っ」
掌で軽く両目を目蓋の上から目隠しをするように翳す。
それに柔らかく瞳を閉じて足の力を抜き、外側へと脚を倒す。

そうして、手を伸ばして金時の身体に縋りついたのだった。




クチクチ、と濡れて粘ついた音が響き渡る。
それに身体を震わせれば、襞の中を慎重に弄っていた指がもう少し乱暴に中を抉る。




「ぅあ、あッ、ァアッ!」
「…なんか変なプレイしてるみてー、…十四郎、いつもより感じてる、し」
「し、…ね…ッ」
目を閉じたまま、3ヶ月ぶりに胎内をかき回される感覚に内腿が戦慄く。
ローションやオイルをたっぷり使い、慎重に広げて内部を傷つけないように

表面だけを擦り上げられ、溜まらず腰を振る自分に
奥の前立腺を指腹で何でも撫でられる。
声は始めから抑えきれないし、3ヶ月間というもの自分で抜くこともあまりなかった。
忙しさゆえに職場に何度か泊まったり、家に帰ってこれば寝るだけの生活だった。
(ヤバイ、ヤバイ…)
おかしくなりそうなほど気持ちがいい、声は既に甘さが滲んでいるがそれ以上に滲む。
耐えられないと指を突っ込まれただけで熱を欲する自分はどうかなってしまいそうだった。
それだけこの男に飢えていたことを思い知る、この男以上に。
奥を弄られるだけでもう既に自身から糸を引くように蜜が毀れ

溢れるのを感じながら、視覚がないから感覚で捉える。
だから余計鋭敏に拾ってしまうかもしれない感覚に身体の芯が溶ける。
指の指紋まで感じて息を詰めれば、内壁が自分の意思とは反して収縮してしまい

目蓋の裏が白く光る。
長い指で内壁の皺をガリガリと引っ掛かれれば背を反り返らせ、

その反動で、指を強く締め付けてしまった。




「ァあ―……ッ」
「まだ一本しか入ってねェのに、さァ…」
もう足りねェって顔してる…とうっそりと呟きながら耳朶を舐める感覚に咽喉を震わせ、

後頭部をベッドに押し付けてしまう。
大きく広げられた脚の隙間に指の硬さが肉の柔らかさを伝えて、

腰を揺らしながら自分の良い部分へと動かす。
その無意識の行動に、目の前の金時は咽喉を鳴らしたらしかった。
唇を舐めて、小さく笑い「やらしい」と囁き、大きく肩で息を吐き出した。
内壁をかき回すように大きく指を内壁に沿わせて円を描くと、

自身が熱をさらに上げたのが伝わる。


男として、其処を弄られることになれたわけではない。
だから3ヶ月もすれば、身体に負担が倍増するはずで。
自分のために慎重に何度も潤滑油を注ぎ足しながら大きく広げているんだろう、

ということは分かるがもう限界だった。
焦らすように大きく広げられる内壁は戦慄き、

もう既に熱を肉を知っているからか大きく熱い息を吐きながら広がる。


見っとも無い部分はもう見せ合った、…だから、もう恥ずかしがるのはやめにした。
限界まで開いた脚を、内腿を下から手で抱えて指で弄って赤くなった部分を見えるようにした。
その反動で指が抜けたが、それよりも。
オイルやローションでてらてらと光る、

其処は確かなものを欲しがるように開閉を繰り返して、熱を孕んだ。




ゴクリ、と咽喉を鳴らす金時の息遣いが、生々しく感じ咽喉を震わせた。
目を閉じたまま、腰を軽く揺らして誘う。







「いいから早く食わせろよ…」
「…、っンな風に煽るんじゃねェ…つぅの…、どんだけ我慢したと…」
「…我慢すんなっていったのは、どこのどいつだ…、ァアア…ッ」
再び指を大きく広げられ、押し付けられた尖端の熱さと固さに尻肉が硬直する。
しかし自ら広げ浮かせた足は固定されたまま、逃げることもできずに焼かれて行く。




「…ッひ、あァア――…ッ!」
ズブ、と生々しい音が耳元に届いた途端、開いたとは言え

3ヶ月間ほって置かれた部分がひりひりと焼かれる。
しかしじわじわと奥を広げられていく感覚に擦れた思いが胸を締め付ける。
これを望んでいたのだと深く知ることになる。
身体の芯が燃えて、それから心まで届いてさっきからドクドクと心臓が煩い。
締め付けるように蠕動運動をした内壁の動きに、金時も引き絞られるのだろう。
クソ、と軽く荒い息とともに一旦腰を引くと、一気に熱を最奥まで届かせた。




「ッ―………ッ!」
「…ハァ、…入った、…」
内壁から金時の熱を感じる。視覚に頼るでもない、胎内から感じる熱が心を焼いていく。
人間は視覚に頼っている。
五感とはいえ、実に視覚から得る情報は60〜70%程度。
耳も鼻もあるというのに、それから得ようとする情報のなんと乱雑なことか、と思い知る。
見た目を整えて置けば騙される人間が多いこと然りだった。
触って、口付けて舌で、胎内で、金時を感じる。


それは、視覚だけではない全ての細胞に金時を染み込ませる行為。


金時も苦しそうに、しかし気持ちよさそうに上ずった声と熱い吐息を響かせる。
そうして、口付けられ深く繋がったままで、僅かに腹筋で熱を擦られ

「あぁ…」と甘い声が転がり出る。


でもまだ、金時が足りない。
そういうように、自分で掲げ持っていた脚を金時の腰に巻きつけた。
そうして、脚でぐっと此方へと引き寄せる俺に、金時は一瞬動きを止めてからクク、と笑った。




「…腹ペコ肉食ウサギさん?…残さず食ってくれよ…」
「…だ、れがウサギ、だ…、アァ…ッ、はぁ…ッアア!」
腹ペコなのは否定しねェの、と楽しげに笑っていても金時の言葉にも余裕が全くない。

待ち望んでいた腰の動きに翻弄され、胎内の肉が引きずり出され

押し込められる生々しさに悲鳴を上げながら縋りつく。
接合部分から金時の先走りの蜜と体液が合わさり、先ほどのオイルも混じって壮絶な音を立てる。
最早取り返しのつかない部分にまで、入り込んでしまった深さに金時を感じて背を撓らせた。
目を閉じて、それでも金時が今どんな顔をして自分を見つめているか分かってしまう。


3ヶ月前に、「帰ってこなかったらどうする?」なんて何度も不安げに聞いた金時に、
何か壮絶な思いを聞いたように思った。
それぐらいに悲壮の混じった眼差しが混ざっていたように思う。
何をしていたかは聞かない、聞こうとも思わない。


ただ、此処に金時は帰ってきた事実。
それだけで後はもう何も、…いらない。




「…あ、ァあッ、…イ、…いい、…ハァ…ッ」
「ン、…此処、…?」
随分深いところ、好きだよねェと咽喉を震わせながら少しずらして突き上げる金時の動きに
自らも合わせて腰を振るってしまう。
左胸に何か暖かいものを感じて其方に意識を向ければ、

小さくただいま、なんて告げられて全身に羞恥のため血が昇る。
確かに帰って来いなんて告げたが、まさか覚えていると思わなくて

そのまま口付けられて腰を震わせる。
最早言葉が紡げず胎内に金時の熱を孕みながら、

収縮を繰り返し吸い付く。

貪欲に奥へ奥へと誘い込もうとする動きに目を閉じたまま隠さず求める。
息を吐きながら、さらに1ミリ単位で奥へ奥へと侵入する熱に、

限界まで開かれた脚は腰へと縋り、全身をブルブルと震わせる。
それでもその熱を留めておきたくて、手を前に回せば

自分の熱の根元を強く締め付けるようにする。


限界を感じていたのだろう、尖端からとろりと蜜が

根元で戒める自分の指までしとどに濡らすのを感じた。
そのまま力を込めようとすれば腰を揺すられて声が漏れる。




「夜、は長いんだしさァ…、…濃いの欲しいのはわかるけど」
身体が持たないよォ、とからかうように告げた言葉に、

「は?」と眸を開けて見つめ返すことになる。
すると、からかうでもない情欲に濡れたのでもない、その瞳は不思議な色彩を放っていて。
それに背筋を震わせると、腰ごと身体を引き寄せられグチャ、と壮絶な音を立てて再び深く繋がる。




「ァアア、ぁッ!…ッイ、…く…、き、んとき…ッ」
「ん、…イイ、よ…何度でもイって…?」
そう言われながら強く腰を突き動かされて、

尖端のカリの部分が引っ掛かり前立腺を押し上げてくる。
それに殆んど弄られてもいない自身が自分の腹と金時の腹へと白濁を飛び散らせて果て、

収縮する内壁に逆らうように金時の熱で抉られた。

その衝撃で何度も続けざまに蜜を吹き上げた。
最奥を深く抉られた衝撃でナカも同時に達するように細かく蠕動する動きに

金時の熱も引き絞られたようだった。
ナカへ金時の熱の奔流を感じると息を吐きながら、脚から力を抜いて口付けを強請る。
しかし、内壁を押し付けられた金時の熱はまだ収まっていないようだった。


ふに、と軽く合わされた唇に、互いで見合わせて笑う。
自分の身体の熱もまだ収まっていない、…収める気もない。


其処にあるのは、純粋に互いへ向かう思い。
それを止める術はもう持たなかった。






















白々と日が昇る、…なんて悠長なことを言っている時間ではない。
もう日が昇って数時間が経過し、腰の痛みを抑えてベッドの上で時計と睨めっこする。
携帯のアラームはもう何回も慣らしすぎて経過時間だけを虚しく告げていた。
しかし職場からの連絡がないということはどうしてだろうか、と焦りながらも
横でまだ間抜け面を晒して眠る金時を横目で伺いながら携帯を操作して職場へ電話をする。




『おう、どーした?トシ』
「いや、…どうしたって…?」
『折角の休みに電話かけてくるなんて、本当に心配性だなァ』
は、休み?と首を傾げながら横目で伺っていた金時の唇が吊り上がっているのを見つける。
いつの間に、と思いながらこいつのネットワークの広さを感じる。
そして、何か知っているような総悟の態度に今更ながら気付かされる。
曖昧に返事をして携帯を切り、金時に向かって投げつける。

すると、案の定起きていた金時は、クツクツと笑いながら酷いなァと携帯を受け取った。




「最近休んでなかったみてーだし?良いじゃん、少しぐらい」
ばふ、と再び布団を捲られ、再び圧し掛かる金時に目を見張りながら

「ま、まさか…」と言葉が震えてしまう。


昨夜半ば気を失うようにして、何度目かの白濁を胎内へと感じながら意識を手放した。
股の間に異物感を抱えながら、腰の痛みにどれだけ抱かれても

疼き収まることのない熱の根源を知った。


もうこんな存在に逢うことはないだろう、互い以外は。




「…愛してる、…十四郎」
「…俺も、…愛、…してる…」
その言葉に、ぞくりと背筋に熱が駆け上がる。


朝になって収まったはずの熱は再び互いの中で、熱くなる。




もう一度目を閉じて、互いを感じようか。
時間は、今からたっぷりあるのだから。
まずは、キスを。


どちらからともなく、合わせられた唇は互いの味がした。










傍で寝て、傍で起きる日が、…こうして日常になっていけるよう強く願っていた。










**










帰る場所がないの?
少女は少年に言いました。
空を飛んでやってきた場所は、冒険や愉しいことに溢れた所でしたが、
次第に少年の心を理解するようになりました。


帰る場所なんか要らないんだよ、そう少年は突っぱねますが、
寂しい心の中を覗き見た気がしました。










だから大人になってしまっても少女は、少年が帰ってこれるように
扉を開けて待っています。


帰る場所があるということは、素敵なこと。
そう教えてあげたいから。







扉の影に隠れるように、少年がひょっこりと顔を出すのを今日も、椅子に座って待っています。




















I return to daily life, and two people are by the side all the time.