Miracle Cake【後】(18禁) | ホスト金時×警察官土方

「…ふ、ぅ……」


シャワーを浴びて、髪の毛の泡を流すと、入浴中に何かしてくると思っていた金時は顔を出さず脱衣場に
何度か顔を出して、タオルを置いたり着替えを用意しているようで声を掛けてくる。
いい香りのするボディソープで身体を洗って汗を流すとスッキリして、先ほど感じた思考ごと流す。
自分が金時の嗜好に流されてしまっている事などやはり考えずに、キッチンから顔を出した金時に
タオルで髪の毛を拭きながら「出たぞ」と声を掛ける。
金時は眉を潜めて、襟足から毀れ肩を濡らす水滴に気付き、頭に乗っているタオルで髪の毛を拭く。


「…寒くなってきたからちゃんと拭いて。…俺が出たら髪の毛乾かしてあげるから寝室のほうにいてね」
「…ッぷ、…分かったからっ」
子ども扱いされているようで、とんでもなく甘やかされているようで何処かくすぐったくタオルで顔を隠しながら
タオルを奪い取ると寝室へと歩いていく。
横目で見たキッチンは綺麗に片付けられ既に、照明は少し落とされている。


タオルで顔を拭いて、廊下を歩けば照明はルームランプのみの部屋があり、其処を覗けば白い見慣れたベッドがある。
このベッドだけはどれだけ引越ししようが変わらないらしい。
何でも前の場所へと置いてくる金時が珍しいと思って聞けば金時は微笑んでこう応えたのだ。




『だって、十四郎がいつも気持ちよさそうなんだもの』
『あ、アホか…ッ!』
確かに低反発で包み込むようなマットレスも、カバーに至るまで手触りがとても気持ちいいのだ。
値段が一般サラリーマン年収に見合えば欲しいと思ったぐらいだった。
金時に言わせると、眠る場所ぐらいはいいものでありたいと思うらしい。
寝る時間が人とは違って昼であろうとも、眠りの質はいいものでありたいと思うのは自分も同じだ。
不眠不休で自宅に戻ったとき、ベッドに倒れこむようにして眠り、次の日にまた働けるように。
すっきりとした目覚めには、寝具に妥協はしないという事らしい。
そのため同じものを贈ろうとする金時に「此処にくれば、いつでも寝られるだろ」といった言葉に意味はなかったが、
金時は深く取らえたようだった。





「………、…ッ」
少し深い思考に落ち込んでいたようだ。寝室の薄暗さに目が慣れてきたころ金時が顔を覗かせた。





「…ベッドでナニ頭抱えてんの?」
「…なんでもねェ」
このベッドでいつでも寝られると言う事は、金時と共に寝る事になるわけで、それを望んでいると捉えたらしい
金時に、折角のベッドでは気を失うように眠ってしまい気付いたら朝だったというわけだ。





「此処に、おいで」
そうベッドに座り胡坐をかく金時の手に握られているドライヤーに気付く。
もう乾いたといっても金時が許すわけはない、ベッドを四つんばいで移動すると金時の前に背を向けて座る。
温風が掛けられ地肌から毛先へ金時の指先が忙しなく動く、そのため地肌に温風が掛かろうが熱くない。
寧ろ金時の指触りが気持ちよく、息を零し肩の力を抜いてしまう。





「綺麗な髪、触ってると癒される」
そううっとり呟く金時に、何の変哲もない黒髪だろと言う言葉を飲み込んで唇を噛む。
金時は、金髪で天然パーマなのだが、その天パの事を唯一のコンプレックスに感じている。
俺はその柔らかくて、綺麗な金髪に触ってると癒されるけどな、そうして金時の髪に触れていると少し金時も
嬉しそうな顔をする。
ドライヤーの音が止まり、顔を金時のほうへ向ければ少し上から顎を取られ唇を合わせられる。
そんな優しい口付けにすぐに物足りなくなってしまう、それには心得ていると言うように少し開けた唇を割って
金時の舌が口腔内を舐める。
熱い吐息と共に舌が絡め取られ、飲み込めなかった唾液が口端から伝わる。
思考が霞みかかって金時のパジャマに指を掛ければ、心得たように口付けながら自らのパジャマの上着を
脱ぎ、俺のパジャマに指を引っ掛けながら「…十四郎がプレゼントなんて、嬉しい」とプレゼントの
梱包を丁寧に解くようにボタンを外され、その手つきに指が何度も乳首に触れて身体を震わせてしまう。


確かに何でも言えとはいったが、プレゼントに俺なんて全く、何を考えてんだかと思いながら金時の思うままにさせる。
誕生日もなかったこの男に、誕生日を考えて共にいることを望んだのは自分なのだから。








「ふ、…ッ…さ、っきから気になっていた、んだが…」
「ん……?」
「…アレ、…なんだ?」
上着を掠め取られ、下着ごとズボンを下ろされている間中、視界に入るのはベッドサイドに置かれた色彩豊かなフルーツと
スプレー缶だろうか、それに視線を向けながら聞けば悪戯好きの子供のような笑みを向ける金時に目を見開く。


足首を掬われ、その足先を舐められ細かく震える振動が大腿部まで響けば、熱に溺れぬよう
その笑みの先を問うように視線を向ければ、金時は至極当然といったように笑みを零す。














「…何って、十四郎のトッピング用に決まってるじゃん」
「…トッピングって、…はァアア!?」
「大丈夫、心配しないで。俺が綺麗にしてあげるから」
スプレー缶だと思ったのは、生クリームのデコレーション用のものであったらしい。
何が大丈夫だ、何が。
誕生日は何をしても許されるって日じゃねーつぅの。





「なにが欲しいって言ったじゃん?…その言葉に嘘はないんでしょ?」
「う、……そ、それは…ッ」
「絶対、忘れられない誕生日になるよ。…ね?」


忘れることを恐れる金時のそれは精一杯の矜持なのだろう、語尾が震えている。
それに気付けば、手を伸ばして金時の頭を撫でてやる。
ポフポフ、と手触りのいい金の糸のような柔らかな感触に小さく口端を吊り上げる。





「…で、俺はどうしてたらイイ?」
「そのままちょっとだけ動かないで、デコレーションするから」
ホッとしたような嬉しそうな金時の表情に諦めたように目を閉じた。
シュ、と空気の抜ける音がして、クリームが足首に乗せられる。
その感触が擽ったく目を閉じて何度も息を呑み、その冷たさに身体を捩りそうになる。
カシャカシャ、とスプレー缶が振られその度に自分の身体に生クリームが乗せられていくのを「甘ったりィ」と
顔を顰める。
首の周りや乳首、臍にまで生クリームを乗せられ、流石にくすぐったさと羞恥に身体を揺らしてしまう。





「だぁめ、生クリームが落ちちゃう。フルーツも並べるんだから」
「…んなことして、楽しいか…?」
「好きなものを同時に食べると幸せが2倍になるかって言うやつ、・・・アレあながち嘘でもないみてー」
摘み食い、と言いながら脇腹に毀れたクリームを舌で舐め取られ、ビクと身体を揺すってしまう。
裸の男の身体に生クリーム乗っけながらそんなこと言うお前の神経を疑うわ、と呆れながらも
徐々に熱が上げられていく己の身体も信じられない。
目を閉じて足を擦り合わせれば、俺の身体に充分生クリームを乗っけた金時がとんでもないお願いをする。





「ねェねェ、最後の仕上げ……させて?」
「…もう、充分だろうが…、こんなにしやがって…」
カシャカシャと振られるスプレー缶と金時の目にじわりと焼かれていくようで思わず息を呑む。
此処まで許してしまった以上、最早拒めなくて顔を俯かせると金時に向かって足を広げることになる。
その熱の中心部は若干頭を擡げており、その羞恥に視線を逸らすと微笑む金時が根元から先端に向かって
デコレートしていく。
冷たくとも奇妙な感触に思わず声が漏れてしまいそうになりながら首を振ってしまう。
尖端に最後に苺を乗せられると、満足げに金時は笑って「完成」と呟く。
視線を下へと下ろしていけばまるで自分自身がケーキになったように綺麗にクリームが並べられており
その隙間を埋めるように果物が飾られている。





「えぇっと、じゃまずは写真とってー、ロウソク吹き消してー、…え?」
いそいそと身体を起こそうとする金時の服を生クリーム塗れの手で捕まえる。





もう色々我慢の限界だった。
甘ったるい匂いも、……それから自分だけ焦らされてしまうこの状態も。





「…もう、いいからッ早く、食え、…ッ」
「ちょ、そんな声で誘わないでよ…、我慢してんのにィ」
「ひ……ッ、ぁあ…ッ」
金時の赤い舌に首筋を舐められただけで全身の神経が集中するように熱くなってしまう。
どうしたらいいか最早分からずその並に反応するように全身を痺れさせる。
金時に食べられると思った途端、身体の方が心よりも先に反応してしまったらしい。


息を乱しながら、誘うように金時に向かって足を広げれば、いやらしなんていいながら金時は太腿の付け根に
置かれたパインごと歯を当てる。





「ァあ、あ、あ…ッッ、きん、とき…ッ」
「甘くて美味し、…此処はどうかな?」
「ひ、あ――…ッ、で、る…ッ」
先端に乗せられた生クリームと苺を齧られ、その衝撃に背を仰け反らせると堪える間もなく白濁を飛ばしてしまう。
金時の口の周りや顔を汚してしまったのをみながら、「わりィ」と咄嗟に謝ればクックッと金時が笑う。
口の周りに付いた俺の白濁を赤い舌で舐め取りながら、生クリームの付いた指先を舐めれば
「どっちも甘ェ」なんて呟く金時に顔から火を吹きそうだ。


思ったよりも熱が昂ぶっていたようだ、そのくせまだ引かない熱に再び舌を皮膚に這わせられ声は我慢しきれない。





「ゃあ、ア…、ッだ、めだ…ッ…ッ」
「どーして?…こんなに気持ちよさそうなのに」
臍を舐めるように舌を這わせる金時が視線だけを上げて此方を見るにあわせ身体を起こす。


しかしすでに全身に力が入らなくなっており、信じられないぐらい体が熱い。
片腕だけが舐め取られた腕を伸ばして、金時の首の後ろへ腕を回すと其のまま引き寄せた。
その行動に眸を瞬く金時に顔を寄せる。
生クリームと白濁に塗れた身体を金時に押し付けるように足を広げる。
熱で翻弄したのは金時なのに、その熱を奪い取れるのは最早金時しかいないのだ。





腹から滑り落ちた苺がベッドの上に転がっているのを手を伸ばして拾い上げれば、尻穴へ先を埋め込み
その異物感に眉を潜めながら、「早く、」と呟く。





「十四郎、……」
「俺、だってテメーにおかしくなっちまってる、ンだよ…ッィああ――……ッ!」
いつの間にか取り出された金時自身がそのまま苺が半ば埋まっている後孔へ押し当てられる。
相変わらず無茶をしやがって、と思いながら自分も酷い誘い方をしたもんだと思う。
俺たちは互いに似ていて、似ていない。
だからこそ、こんなに強く焦がれるほどに惹かれるのだろうか。
胎内で果実が柔らかく押し上げられ潰れる感触が生々しく伝わる。
ハァ、と大きく息を吐いて金時が顔を歪めるのを見つめながら、クリームが所々残った身体をさらに密着させるように
上体を起こせば自分の動きやすいように腰を揺する。


潰れ、くしゃくしゃになった果実が赤く毀れて、色の付いた蜜と混じる。
眉を寄せる金時がぶれてよく見えないと思ったら、悲しくもないが涙が溢れていた。





「き、んとき…ッ、きんと、き…ッ」
「うん、………、や、べ…ッ」
収縮する内壁は自分の意思とは関係なく蠕動運動を始め、金時自身を締め付けているのだろう。
金時の汗が毀れ胸を濡らしていくのすら感じて身体を揺らしてしまう。


甘いクリームの香りに、甘いものは苦手としていた自分が身体を熱くしてしまうほどに感じるのは、
この男に出会ったからだろう。


もしかしたら、別の人生が用意されていたかもしれない過去がこの男にあったかもしれない。
しかし、もう手放せないと強く願う。
この男を繋ぎ止めておけるのなら、みっともなくとも何でもするだろう。
これも金時が、…否、俺たち二人が作った未来だ。


ひく、と咽喉が鳴り毀れる涙が止められずにいれば、金時に涙を舐め取られ「怖い?」なんて聞かれる。





「…怖いに決まってる、だろーが……、んッぁ…ッ」
「十四郎……」
「俺をこんな風にしやがって…ッ責任取りやがれ、……んんッ」
人生をかけた一世一代の勝負には、負けるわけにはいかない。
この男を失うことがもうこんなに怖くなっているのだから。


体がバラバラにされてしまう感覚に目を閉じれば、背筋を駆け上がる快感が声なき悲鳴になる。
揺さぶられ、腰を大きく突き動かされれば身体の熱は最早拭い去れない灼熱となって
体中を駆け巡る。
甘い生クリームはその熱に溶かされながら、身体を滑り落ちていくがそんなことにもう二人とも
意識を向けてはいない。
濡れた粘着質な音が接合部分から響き渡って、互いから言葉が消える。
荒く零された呼気の内から喘ぐ声が漏れ、それでももう互いの存在だけでよかった。





「あ、ああッ―――………ッ!」
切羽詰ったような声が漏れ、二度目の絶頂を迎えると、ほぼ同時に胎の中で熱い金時の熱を感じられ
身体を震わせてしまう。














溶けた生クリームと苺とが壮絶に接合部に色を添えるが、俺はもう指一本すらまともに動かせる状態ではなかった。
だから肩を上下させながら汗を拭う金時に抜けともどけとも言えず、唇を震わせたままねめつける。


そんな視線の意味を知ってか知らずか甘いクリームの香と精の匂いが立ち込める中、
金時が接合部分の潰れた苺の汁を指腹で掬って舐める。





「甘、生クリーム注いだら中の苺クリームが出てきちゃったみてー」
「…ふざけ…ッ、…チ、勝手に言ってろ」
反射的に怒鳴りそうになったが、自分の行為を思い出してその状態で横を向いてしまう。
照れ隠しなのだが、それも承知したように金時はククと咽喉を震わせる。
白濁に塗れた赤い果実は、それよりもまるで。





「…ハジメテ、…みた…、」
「言うな、言うなァアアア!」
「勝手に言ってろって言ったり、言うなって言ったりどうすりゃいいの?」
身体を起こせばまだ中へと入ったままの金時自身を強く締め付けてしまい

その生々しさに息を詰めれば、
叩くために伸ばした手を掬われて、その指先に口付けられる。


其処にはまだ生クリームが僅かに残っており、べたつくそれに眉を潜める。
しかし丹念に舐め取られれば、再び身体の芯に火が灯るのを感じて身じろいでしまう。


(…あァ、本当に救いようがねェ…)
それなのに、救われたくないと思っている自分が確かにいる。
その身体の変化に気付いたのか金時は蕩けるように笑って、甘い唇で俺の唇を奪う。





「責任は、きっちり取らせてもらうから」
誕生日ケーキ、堪能させて?そう呟いた金時に再び抱き寄せられて深く貫かれる。
その衝撃に再びまともに思考を紡げなくなりながらも、この存在が自分の傍にいることに
感謝していた。





祝いの言葉は言わなくてもきっと伝わっている。







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生クリームに隠されたケーキの秘密は、食べる人を段々笑顔にする魔法。
甘い甘いその下のスポンジも、土台のクッキーも残さず食べて。















このケーキは、貴方だけのもの。



















You become good at what you like doing?

and...Happy Birthday!!