Karrot and Qeach W(18禁)| 旦那×ウサギ妻

正月は折角だから美味しいもの作ってあげる、銀はそういって笑った。


何度教えてもらっても出汁の取り方や野菜の切り方など銀には遠く及ばない自分の不器用さに少しだけ
自己嫌悪の溜息をついてしまう。


仕事では特にそんな事は感じた事がないのに、家事となると勝手が違うと感じる。
年末年始は年末ギリギリまで互いに仕事だったため、31日の夜遅く帰ってきた銀と年越しをした。
今年で二年目となる二人で過ごす年越しに少しだけ照れくさく思ったりした。
長いふわふわの耳を撫でられながら、「お前の年だなァ」なんて言われた。


『…お前の、って何……?』
『人間にはね、年の年号にドウブツの名前をつける風習がある』


そうすれば、月周りどの年に何人ヒトが生まれたとか把握し易い。
人間って変わってるんだな、と思いながらなるほど、と思う。
正月の準備のために出かけたスーパーで、兎の置物を沢山見かけた。
自分の種族である兎は元からよくぬいぐるみや絵本になっているのを知っているため、その流れだと思っていた。
俺の年だと言われても実際自覚もなければ、特に自分がしなければならないことも無さそうだ。
むず痒いような感覚を残し銀の指が外されるのを思わず視線で追いながら、それが堪らなく恥ずかしくなって顔を伏せた。


久しぶりに銀の匂いを沢山感じながら眠ったせいだろうか。




「…どーしたの?」
新年早々、どうしても離れがたくなってしまい美味しいものを作るといってキッチンへ向かう銀の後についていく。
そうして手伝うでも手元を覗き込むでもなく、その背に身体を押し付ける。


「…や、なんでもねェ…」
そう言いながらも離れようとしない自分に銀はどう思っているかなんて、顔を覗き込めない自分には想像もできない。
揃いのパジャマのまま、エプロンを付けた銀は、俺の手を振り解こうとはせず食事を作る。
食事を待ちきれなくて母の腕にしがみついている子供のような自分が恥ずかしくて顔を上げられない。
でも、自分にも説明の付かない、離れがたい気持ちは最早止められなくて。


「…十四郎は、正月になって甘えん坊になっちゃったのかねェ、…?」
クスクスと笑う銀によって味の確り付いた煮しめを味見した唇で唇を吸われた。
鰹出汁と醤油の味がほのかに香る唇は次第に深くなっていく。
倒れた耳が細かく震え、全身の産毛が総毛立つ。
注ぎ込まれるように少し上から解かされる口付けに、身体が欲していたものを知った。




「…正月早々、発情ってさァ……?」
どんだけ淫乱?囁き含まれた笑みと共に耳穴を舌で弄られて身体の熱は上がっていく。
倒れた耳を震わせながら首を辛うじて横に振るも、耳に歯を立てられれば下腹部が知らず重くなっていく。
気持ちは否定したくても身体は否定できない。
銀の匂いを強く感じただけで身体が熱くなって、こっそり一人でヌいたのだがそれがばれてしまったのだろうか。
煮しめとお汁粉を作ってくれ、それに舌鼓を打つ間もずっとどんどん身体が熱くなっていくのを自覚していた。
発情期は、何も今シーズン初めてではない。
人間と同じく発情期に境はない種族であるため、ある程度の年齢になればこれは自然な行動だ。
それなのに、既に立ち上がれないほど身体が熱くなってしまっている俺には、
暖かい食事を何とか腹に収めるのが精一杯だった。





「あ、ぁ…ッ、ひぁ……ッ」
「ほら、ちゃんと舐めて欲しいなら自分で取り出してご覧?」
「んんん、………ぎ、ん………ッ」
パジャマのズボンの上から舌先で突付かれて布を張っていた熱は限界の余り汁を滲ませていた。
食事の片付けもそこそこにソファに押し付けられ、足を広げさせられるとズボンの上から熱を舐められた。
既に湿って形を成していた其処は更に染みを作って、悲鳴を上げさせた。
一向にそこから直接触れてくれないその様子に、囁かれた言葉に既に理性が緩んでいた俺は腰を浮かせて
ズボンと下着を下ろし、濡れて陰毛の張り付いた屹立を銀の眼前に晒す事になる。





「ん、根元持って俺の口に近づけて?」
「………ッ!……ぎ、ん……ぎん…」
少し残った理性で思わずその言葉に羞恥に全身が薄赤に染まっていく。
しかし、こういったときの銀は、自分が従うまで全く後いてくれないのだ。
身体の熱は更に増していくばかりで、それなのにどうする事も出来なくて根元を両手で掴むと銀の口に近づけることになる。
ザリ、と銀の舌が俺の屹立の尖端を掠めた気がした。


「あ、ああー………ッ!あ、ッ…ッ!」
その途端唇からあられもない声が飛び出し、全身を仰け反らせてしまう。
電気が走ったような感覚に全身をガクガクと震わせると「すご、」と銀が笑みを含みながら自分の反応を見やる。





「あァ、あああ…ッ、銀、……ぎ、ん…ッ」
「ぁむ。そのまま根元押さえて」
「ひ、ぁ…ッ、あ……ッ、ん……」
知らすそのまま腰が動いてしまっている自分を自覚するが止められず、銀に助けを求めるように何度も呼ぶ。
正月早々発情期を向かえた自分に呆れてしまっているだろうか。
そう思いながらも銀を求める体の動きは最早止められない。
鈴口に歯を立てられ、尖端を吸われればビクンと大きく身体を震わせてしまい、先走りの蜜を飛ばしてしまった。
ソファにて大きく足を広げたまま足元に座る銀の目の前に急所を晒す行為。
野生の動物であれば絶対しないであろう行動に違いない。
その背徳感からだろうか、沸々と沸き上がる熱に丸い尻尾の付いた尻をソファにこすり付けてしまう。
はしたなくとも見っとも無くとも、この熱をどうにかして欲しくて。
銀は尖った歯で尖端を緩く噛みながら、まだ乾いているだろう後孔へ指を押し入れた。


「ヒ、……、……ィッ、あ、ああ……ッ」
「いっつももっと太いのじゃねーと足りねェトコじゃねェか、…自分で緩められたら挿れてやるよ」
「…………ッ!」
銀の指を食い占めるように内壁には力が入ってしまい、意識すればするほど力が入ってしまいそうになり視界がぼやける。
此処に受け入れるのも確かに初めてではないが、内壁が自然と湿るメスではないため充分湿っていないと苦しい。
胸を大きく上下させながらも、自分で戒めた屹立の尖端に舌先を沿わされその感覚に集中しながら
後孔の力を抜こうとすれば少しだけ緩んだ其処に指を根元まで押し込まれた。





「あ、ア…ッん、あ、…ッ、はい、…った……?」
「確かめてみればいいんじゃね?」
根元を戒めていた指を外すと、後孔に自ら手を伸ばせばその手の指で自らの後孔を弄らされる。
苦しい体勢ながら、未知の感覚に目を見開き全身をさぁ、と赤く染める。
柔らかく濡れた感触に指を外そうとすれば無理やり引っ張られ自らの指を受け入れさせられてしまった。


「ゃあ…ッ、そ、んな……ッ」
「貪欲だねェ、…自分の指まで食って?…俺のコレ、欲しいの?」
ほぼ真上に足を持ち上げられ、ソファに頭をつけた俺の顔に、近づけられた銀の屹立に咽喉を鳴らしながら頷いた。
ジッパーの内から取り出された銀の屹立は黒光りしていて既に大きくなっている。
あれでめちゃくちゃにして欲しい、そんな風に思いながら咽喉を何度も鳴らしてしまった。
自らの指も既に緩んだ内壁は誘い込むように蠕動運動を繰り返し、
吸い付く感覚に屹立は戒める手を押し上げるほどに立ち上がっている。
それなのに指は引き抜かれないまま、屹立が押し当てられたかと思ったらズブ、と尖端が襞を掻き分けて押し込まれた。





「ィ〜〜〜〜〜、は、ァ―――………ッんんん、ん…ッ」
指とは比べ物にならない熱と質量が真上から落とされるのをただ受け止めるしかなく、コレほどまで望んでいたのに
上手く力が抜けず力を込めてしまう。
熱い灼熱で焼かれた棒で串刺しにされる様な感覚にガクガクと全身を震わせて声を上げる。
ふとそんな時、銀を見上げれば少しだけなんともいえない感情をその眸の中に隠した銀が見えた。
(………、銀……?)
いつもはこんな体勢で銀を見上げる事は出来なかったからわからなかったが、其処にある感情は確かに存在した。
それはいつもの銀には見えない感情だったが、それがなにかは分からなかった。


「あ、あああ…ッ、ひぁあ…ッ、ん、ん―……ッ壊れちゃ、…ッ」
「ん、…壊れても…離してやるかよ」
「ぎ、ん…?…ィ、イ、く…ッ……ッ、は、ぁああ……ッ」
腰を強く捕まれ揺さぶられれば、銀の言葉に少しだけ聞き返すものの、スライドされた腰が深く絡まり息を詰まらせる。
指では届かなかった奥まで銀の屹立が突き上げ、擦る感覚に目を見開きながら自ら腰を揺する。
汗で滑る足の裏を浮かせ大きく足を広げられるように自ら足を広げている事なども全く自覚がない。
銀は腰を揺すり突き上げながら、震え倒れたままの俺の耳に歯を立てる。
尻を支える銀の手はいつの間にか丸い尻尾を掴んでおり、「そんなにいっぱい、やぁあ…ッ」と訴えるものも
内壁の収縮は更に強いものになり、荒い銀の呼気が傍で聞こえれば自ら戒めている屹立からトロリと白濁交じりの蜜が毀れた。


その感覚にすら眩暈がするほど気持ちがいいのに、内壁を押し上げる屹立の熱は本物なのに。
銀のあの眼が気になってしまった。
俺が銀をあんな眼にさせてしまっているのだ。


酷く胸が締め付けられる気がして大きく開いた足はそのままに自らを戒めていた手を外して、銀に手を伸ばした。





「……ぎ、ん…、い、っしょ…に、……ぁあ…っ」
「…ん、…さいこーに気持ちよく飛ばしてやるよ……、…っ」
「ん、あ…っあ、あ…ッ……ぎ、ん…、銀……ッ!」
伸ばした手が銀の熱い身体に触れた、と思った瞬間だった。
線を結んだ銀の表情がぶれた。
ぐちゃ、と何かが崩れた音が頭の中に響いたと思った途端、白濁を飛ばしていた。
ほぼ同時にナカに突き入れられていた銀も果てたようで熱くて火傷しそうな液体で胎が熱くなり思わず手で擦った。


「あ、あ、あ……ぎ、ん…」
短く荒い呼気を乱して、銀に視線を向ければその視界はぼやけてしまう。
銀が今どんな顔をしているのか見たい、そんな思いで必死に手を伸ばすもののぬかるむように急激に眠気に襲われてしまう。
その手を取った銀は、すりっとその手に頬を寄せて手を取るとジッと此方を見つめ返す。
その眸は、いつもとは何処か少し違っていて…先ほどとはまた違うような気がした。
(…銀、………?)
べっとりと俺の白濁で濡れた掌を舐める銀は、もういつもの銀に戻っていた。





「…煮しめと伊達巻も作ったから、食おうな」
「…………、うん」
その前に風呂はいらねーと、そんな風に言いながら差し出した手に、俺は躊躇いなく手を繋ぐ。
それが、この寂しい男にしてやれる俺の全てだと気付いているから。











倒れた耳は残る銀の熱にふるりと震えていた。


互いの心に秘め事を持って。





それでも離れていかぬようにその手に力を込めるのは、お互いの指先。