酸っぱいベリーの悪巧み(15禁)│原作銀土。往生際の悪い二人。生クリームと対。

※ブログで行った、美味しい関係7題+ショートケーキで5題の12話更新企画(感謝のカウントダウン企画☆)の作品です。





前半・ツンデレ生クリームの対になるお話です。

こっちは銀さん目線です。





















「…ッぁ、…だ、…ぁあ…ッ」
涙に眸を潤ませて、身体を揺さぶれば、同じように腰を揺する土方に浅く息を吐き出しながら暴走しないように溜まる唾液を飲み込む。
俺自身をずっぽりくわえ込んでそれでも抵抗するように、シーツを手繰り寄せる。
その手が細かく震えていて、存外に可愛らしく見え思うさまに揺さぶると、悲鳴ともつかぬ声を上げて此方を睨む。
あーぁと心の中で肩を竦める。


始まりはなんだったのだろうと、土方とこんな関係になった切欠を思い出す。
確か、酒の席で飲み比べて、互いに酔いつぶれた末に起きた事だったと記憶している。
確かに持ちかけたのは俺のほう。
互いの性欲処理には、うってつけであると諭した結果、それでもアルコールで霞んだ脳内で
土方が嫌悪するように眉を顰めて此方を見つめていた。
俺みたいな奴とそういう関係になるのが嫌なのか、それとも同性とそうなるのが嫌なのか。
男所帯の真撰組において、そういう中になる部下もいるのだろう。
土方にそういう関係を持ちかけたものもいるのかもしれない、強引に。
そうなったところでこの子は嫌悪を示すだけだろうと思いながら、そういう当たりをつけていた。
奇妙な間柄の、見るからに怪しい浪人の自分なら後腐れはないだろう、と此方に転ばせるのは簡単だった。
嫌悪は、強い興味があるから、自己防衛のために働く感情である。
その自己防衛はアルコールで既に麻痺している。
熱心に口説いたことを思い出していた。





「…よ、ろ…ずや…ッ」
存外に響く、この男の甘い声をどこかで感じ取っていて、それを引き出そうとして必死だったのかわからない。
始めは自分でも凡そおかしなことを言っているなと思っていた。
それなのに声は止まらなかった。
口三寸で生きているとは言え、男を口説くなんてこと、酔狂かそれとも。


嫌悪が興味に傾く。


その瞬間、自分はどんな顔をしていたのか思い出せなかった。


身体の相性は、頗る良く、二度目に声をかけた時はある程度割り切ったのか、素直に後に付いて来た。
特定の相手もいなかったのだろうと推測できたが、もてそうな面してんのになァと首を傾げた。
まァそんなわけで今に至るわけだが、矜持を張ろうにも互いに男なのでそれすらも無駄だと感じたのだろう。
快楽には互いに弱いと気付くや否や様々なことをさせてみたが、それを拒否なく受け入れた。
それなのに、この手は何?
敷布を握り締めて、震えるその手が最後の砦だったりするわけ?
崩すとその手を俺に縋りつかせて、あんあん喘いでくれんの?
男が男を口説くぐらい、ありえないことが起きているって言うのに、相変わらず拒絶しようって魂胆。


はやらねェよ、それってマジで。
昨今人気なツンデレだって、いつはデレるってもんでしょ?
まァ急にデレても気持ち悪いかもしれないけれど。
涙で濡れた眸は睨むように此方を見つめてくる。
それは、どんな感情を含んでいるのだろう、そんなことを考えるのだった。
白い背中が、身体の奥を掻き混ぜられて大きく撓る。
声は堪えきれなかったようで、高く響くのだった。
思えば最初は命を狙われていた。
というかズラのついでに狙われたようなものだったが、何故かズラより先に剣先を向けられたのだ。
驚くも反射的に木刀で受けた。
剣客は、剣を合わせた一瞬で力加減を見るらしい。
一太刀合わせただけで、互いの力量を見た互いは、その後暫く打ち合ったが、その場は流れてしまった。
そして意外にも早く次の機会が訪れてしまった。
妙に鼻の利く奴だったし、何よりこの縁は切れそうになかったから。
かくも再会を果たしたのは屋根の上だった。
そしていきなり切り掛かってきたのだ。
血の気の多い奴だが、妙に懐かしい気がしてその眸を覗き込んだのがいけなかった。
屋根の上という体勢であるにも拘らず、一太刀浴びせた土方の眼は哂っていた。
実戦剣義という奴か、と思いそれにも懐かしさを覚えながら剣を抜いた。
妙に鼻につく奴だった。
しかし、それだけでこんな状況になってしまうとは考えにくい。
酒の席での戯言程度にしか思っていなかった。
それなのにあんな顔して目を見開いてぽかんとしていた土方が存外に可愛らしくて思わず熱心に口説いていた。
それに今は疑うべくもない。


酔いが覚めてから、アルコールの匂いが残る室内で、精の香りが混じり酷く混乱した。
それなのに妙に何処かスッキリしていたことを覚えている。
自分の心に蹴りを付けられたこと、そして。
頑なでもない、しかし熱に流されるのが嫌なのか敷布を握り締める。
そんな指に、悪戯めいたことを思いつき、突き上げていた動きを少しずらし、最奥手前で抜き差しする。
内壁にこすり付けるように屹立をすり合わせれば、それに堪えきれずに敷布に染みを作る土方はぶるぶると震えながら
此方を睨むようにした。


まァ自分も男なので。
そのまま強く今まで焦らすように直前しかいれてなかった箇所の奥へ突き上げるように挿れれば、思う様突き上げる。





「…ッ、ふ、ぁ――…ッひぁ…ッ」
流されるまいと掴んでいただろう敷布から指が外れ、そのまま思う様に揺さぶられて驚いたように目を瞬く土方が
幼く見えて目を細めてしまう。
肉と肉がぶつかり合う高い音が響き渡って、それに追いかけるように濡れた水音が何度も響く。
毀れる甘い声は、普段の土方からは到底想像できないようなもの。
慌てたように何かを掴もうとするも、それも出来ず苦しい体勢のまま揺さぶられている。
悔しそうに声を耐えるもののそれも出来ずにいる様子に角度を変えようと腰を動かした途端、土方から手を伸ばされる。




「…よ、ろずや……ッ」
こういう時の土方の声は本当に甘く響いて、再び腰を揺すろうとして伸ばされた手に招かれるまま腰を屈めて
突き上げれば、あぁ、と切羽詰まったような声を出して腰を揺らめかせる。
溜まらず腰を持ち上げて土方の身体を膝の上で抱くようにすれば
深くなる繋がりに腰を震わせて首を振った。
しかし、届かないところはないというように深く繋がり、奇妙な充足感に包まれていくのを感じた。
土方にしてみればきっと苦しいだけの繋がりであろうとも。
それとも少しは、…この気持ちがあるのだろうか。
ゆるゆると腰を突き上げていけば自重によって深く繋がることを怖がるように膝に力を込めるのが意地らしい。
それでも許してやる気は更々ねーけどなァ。
手を伸ばす土方が此方を再び見るので、首を傾げれば腕を首に縋りつかされて無理な体勢になった。
それでもこの男が意思を見せるのは珍しくて。
いつも流されているだけなのにこういうところもまた。
まァこういうとこも魅力の一つなんだよなァって分かるけど。
縋る腕をそのままに腰を滑らせて、自分の膝に対面から座らせるような体勢にすると、その腕は益々力が込められる。





「ぁア…ッ……ぁ…ッ、も、…」
限界を伝えるように尻の肉を震わせて、腰を揺らして締め付ける内壁の力は抜けないままで。
いつでも流されるだけではないのだ、こんな時いつでも。
共犯者然とした、その表情にいつでもやられている。





「あああ――……ッ!」
仰け反り声を上げる土方に引き摺られるように内壁へと精を吐き出すと、内壁は収縮して眉を顰める。


その動きは無意識であろうとも、この行為にある程度の意思が働かなければ、こうはなれない筈で。
男が男に股を開けと言うのも大概だが、男に向かって股を開くのも、また。
息を整わぬままの土方を見下ろして、同じく肩で息をしながら。
身体の相性云々はともかく、これだけの意志が働いている。





それを認めさせなければならないって…とっくに気付いているか。














まァ、長期戦もありってことで。





覚悟しとけ。

案外気が合うんじゃねぇの?といわんばかりの大人の往生際の悪さ、で御座いました。
銀さんのほうがきっと気持ちが強いのは、私が銀さん目線だからで御座いましょう(笑)