69sec.(15禁)│原作銀土。題名通りですね、これも。69の続きで往生際悪いです。

「上等だ、やってやらーッただし先に…」


そういった言葉をまさか一刻もしないうちに後悔することになるとは思ってもみなかった。






売り言葉に買い言葉、出逢った時からどうも鼻の付く野郎だった。
ふらりと何処にも属さず、社会生活不適合者のなりして滅法剣の腕の立つ。
胡散臭くてこの上ない男であった。
攘夷との関わりも全くないとはいえないグレーで、危ないことばっかりに巻き込まれて怪我も多い。
未成年を雇って「万事屋」なんて胡散臭い生業をしているが、要するに何でもやるらしいので
よく俺達の仕事の邪魔をしてくれる。

迷惑この上ない関係であったのに、どうしてこんなことになっちまったんだか。
酔いに任せてふらりと連れ込まれた茶屋の一室にて向かい合った時は何の冗談かと笑った。
触れ合う熱が心地よく、奔放な男から発せられたとは思えない誠実な言葉。
酔いのせいで霞む脳内、全てが合わさって出来た関係であるだろう。
痛む身体と晴れた脳内に、朝日が眩しく万事屋の肢体を照らし陰影を作っていたのを見た。
自堕落な生活をしている割りには随分と鍛え上げられた身体つきをしていると思った。
しかし、それを口に出すのは男としての矜持が許さぬもの。
それに自分が女役を甘んじてやった以上、慣れぬ痛みに悲鳴を上げる尻に気遣われるのも癪で
懸命に矜持を張った。




そうして2度目の朝を迎える。




「…お、目が覚めた?」
「…、んで、テメーが俺の煙草吸ってやがる」
「いいじゃん、一本ぐれー」
窓辺に腰掛けて、紫煙を燻らせる万事屋の姿があった。
此方を見てニヤリ、と笑う横顔も男臭くて妙に癪に触り、腰を持ち上げて座ろうとすれば激痛が走って
思わず息を止めてしまう。
声を上げる愚は冒さなかったが、それでも気遣うように手を伸ばされ「起こしてやろうか?」と聞かれた。
それにムッとして身体を起こせば、くくくと愉しげに笑う万事屋に煙草を差し出された。
それを奪い取るように布団に座って口に銜えれば、万事屋が差し向けるライターの火で付けられた。
大きく吸い込むと、肺に苦くいつもの味が染み渡る気がしてホッと息を吐き出した。




「ねェ、煙草、いつから吸うようになったの?」
「テメーにゃ関係ねーだろ」
床を共にした気安さからか、とろりとした口調のままそう話しかける万事屋にすげなくそう返せば、
「あらら、つれなーい」と先ほどの笑みを崩さぬまま、そうからかうように告げられた。
それでもそれ以上聞き返してこない様子に一種の引力を感じて視線を向ければ、此方を見つめる万事屋の視線は
笑ってはいなかった。
す、と真剣になった表情は剣を構えたときのあの瞳で。
その瞳に飲み込まれるように息を飲み込むと、煙草を奪い取られてしまった。




「ちょ、なにすんだ、よ……ッ」
「…いや〜、多串君まだ元気よさそうだしさァ、…ちょっと賭けしねェ?」
「は…、…?」





実は以前「ヘタレマグロ」の称号を得てから万事屋は事あるごとに勝負を挑んできているのだ。
そして自分も負けず嫌いは自負している故に、事あるごとに競うようになってしまった。
しかしこのようにコトが終わった後に言うことはない、そもそもこういうコトになったのはこれで二度目のはずで。
だから勝手が分からないとばかりに睨めば、真剣な表情はどこへやら。
にやんといつものように笑う万事屋に覗き込まれた。




「…相手より先にイったら負け、ね」
「…それ此間やっただろーが、ヘタレマグロ」
「俺のベロテクは此間よりぜってー向上してるっつーのォオオ!…負け面拝んでやるよ」
なにを向上させてんだ、ナニを。と思わざるをえなかったが、意地になっている万事屋が哀れで受けてやろうかと
思ったところで、ははんと万事屋が笑った。




「まァ、多串君が俺のことを好きだっつーのは分かってるしィ」
好き過ぎて演技しちゃうくらいだし?とからかうように告げられる言葉にブチ、と何かが切れた。
お前が俺の事を好きなんだろーが、睨みつけてやれば鼻で笑う万事屋に声を荒げた。


「そこまで言うならやってやらァアア!吠え面かいてろ、ヘタレ!」
「なにをォオオオ!」
というわけで、くだらないと思うが頭に血が上ってそれ以上考えられなくなってしまい、再び二人で床へ戻ることになった。
白々と明け始める空に真逆なことを、なんて思うがそれは後の祭りだった。
二人とも相当な負けず嫌いというのは嫌でも分かっているので、それでも引く事は出来なかった。











「ねェ負けたら…て言う罰ゲーム決めとかねェ?」
「上等だ、先にイった方は言うことを聞くつーのはどーだ」
「いいねェ、…んじゃ横になって、…そうそう」
小さく笑った万事屋に何か嵌められた気がしたが今更引くに引けず自分とは逆に身体を横たえた万事屋に屹立を舐められる。
その感触にまだ褌を締めていなかったことを思い出して、びくりと身体を揺らす。





「…ッよ、ろずや…ッ」
「先手必勝、…ぜってー負かす」
負かすつーより、泣かす?なんて言い換えながら尖端をチロチロ舐められ、慌てたように自分も万事屋の屹立に舌を這わす。
歯を当てないように小さく吸えばピク、と震える屹立は熱を帯びていることを知る。
先ほどまでしつこいぐらい貪られていた身体の熱は、互いに簡単なスイッチで火が灯される。
それを分かっていながら煽ったのは互いでそうしてリミッターをぶっ壊したのも互いである。
ざらついた舌が屹立を丁寧に舐めて行くのを敏感な箇所はまざまざと拾ってしまう。
それに身体を揺すりながらももう互いに止められないところまで行っているのを享受している事を意味する。
舌先に僅かに苦味のある汁を表面に感じれば、咥内を押し上げる屹立も大分熱を浴びてきているのが伝わる。
互いに感じていると気付くのは、また身体の熱を煽るようなものだと理解するのはこういう瞬間だ。
ッたく、同じモンぶら下げといてそれを口に入れることになるなんて、あまつさえもっと別のところに入れることになるなんて
思ってもいなかったつーの、と初めてこの男と床を共にしたことを思い出す。
不思議と嫌悪感を抱かなかったのは、この男に感じた匂いか、それとも。
ちゃらんぽらんでありながら無理強いをしない。
そしてこの男が必死に自分を口説いてきたときは、本当にあっけにとられてしまった。
しかし、その思いがいつもの茶化したものではないと知ると再び驚いてしまった。
欲であれどこの男が真剣になるようなことがあるのだと知っていながら知らなかったからだ。
剣を向き合わせた時でさえ、そうして調書を取った時の攘夷志士として戦っていたと知ってさえ気付かなかった。
『…なァ、…多串君のトコ、…入らせて?』
心の中に、そういって欲をむき出しにされたのだから酒の勢いも手伝ったのだろうが随分情熱的だった。
とは言っても、そんな情熱的な告白など無に帰すような事が起こったのだが。





「ぁあ、…ッ、ん、……ッ」
「ふ、…ッ、んん」
咥内へと互いの屹立を含んで意地を張るように顔を上下に振ると、同じ手順を踏まれた。
しかし、万事屋は慣れているのかそこに唇を窄めるなどの動きを加えて目の前がちかちかと光った。
それに加えて自分は、こんなところを舐めた経験はコイツが初めてで勝手が分かるわけはない。
次第に重くなる下腹部は自分の拙い舌の動きでも感じている万事屋の屹立を咥えているだけでも反応しちまっている。
それに加えて先端を強く吸われると、それだけで先走りの蜜が毀れ腰を震わせてしまう。
熱心に身体を屈めて、屹立を舐めている、ぼんやりと下の毛まで銀髪の万事屋のことを思う。
意地になっているとは言え、テメーのが俺のことが好きで好きで仕方ねーんだろーが、と達観した思いに駆られる。
舌触りは尖端を突付くように熱心に絡められ、再び顔を上下に揺すりながら咥内の粘膜に擦り合わせられる。





「ふ、…ぁう…ッよ、ろずや…ッ、ん、ん」
屹立を咥内でしゃぶりながら両手で後孔を押し広げられれば、昨晩弄られ突っ込まれた際に名残が
緩んだ襞からとろりと毀れる。
それを阻止しようと後孔に力を込めてしまえば、両の親指で弄られ、息が詰まる。
最早追い詰めるためだけではない、その解し方に再び中を弄られる期待感に屹立が膨らむ。
そして其処を咥内で強く吸われると、後孔が緩んで指を美味しそうに食んでしまう。





「…なァ、…此処パクパクして気持ちよさそ。…早くイけよォ」
「…だ、れが…ッ」
テメーが俺のことが好きで好きでたまんねーなら、もっと感情露わにしてみろや。
まァ、受け止めるか受け止めねーかは俺の中の心次第だ。





今は意地を張るように頭を振って、ムッとする万事屋でも楽しもうではないか。
そんな余裕を残しながら、それでも何れその余裕はなくなるんだろうか。


今はこのまま片目を瞑って。



















続?

2年越しの続き、69の題名のまんま。でも禁止年齢が少し下がりました(笑)
上手いとか下手さはあんまり関係ないような気がします、ただその気持ちになれば、ねぇ?