業(20禁/暴力)│原作銀土。独占欲銀さんの話。拘束、暴力注意で割りと酷め。

沢山の嘘と、一つの真実。
それを貴方は見抜けるだろうか。
その目を養うことの難しさ、それを狂わされれば
どんな時にだって貴方の言葉を信じてしまう。
いつだって自分一人なら、研ぎ澄ませていたというのに。








**










ガク、と揺さぶられて目が覚めれば、視界を覆われているのか
薄い布が付けられていた。それが乱雑で消毒薬の臭いがしない
事から自分が何者かに目隠しされていることを知った。
土の床に転がされた状態だというのは左肩が次第に冷えていく
というのに指一本も動かせない状態だからだ。
時間がどれだけたったか分からない。
しかし、薬の利きが良ければ捕らえられたその日の夜であることは間違えなく。
次第に冷えていく土床に転がされていてそれだけは助かった。
もうすぐ夜になる時間の経過が分かるからだ。




捕らえられた、そう。
自分は誰かに捕らわれているのだった。
両手も両足も括られて床に転がされている。手も足も動かないし
頭も霞がかったようにぼやける。


(…俺、…どうしたっけ…?……)


市中見回りに総悟と出かけた日中、近藤さんからの呼び出しでそこからは…、
たしかかぶき町に向かう小路にそれた矢先に後ろから…、







「…ぅ…ッ」
ズキリ、と頭が割れるように痛くて呻いてしまうと、幾分思考が
クリアになるがまだ指先や手の先は、まるで誰かの手足が付けられたように
動かない。目は覆われていて一切灯りを受け付けないし、ぼんやりと
熱を感じるのみで。

揺さぶられたと思ったのは自分の幻想か何かか、今どんな状態であるのかも
正直良く分からない感覚であり、焦燥感に歯軋りし、自分はどうなってしまうのか
それに対しても本能的な恐れに体を震わせた。
周りに人の気配がまるでなく、見張られている様子もない。
(と、いっても目が覚めたのが先程なので、それほど時間は経っていないのかもしれない)
しかし嗅がされた薬の効果か足や指の感覚が麻痺したようになっているのは
やはり不利かもしれない。


攘夷派の過激集団の一派か、と眉を顰めても斬られずに
捕らえられる理由が見つからない。真撰組への見せしめか、それとも脅迫かと
目まぐるしく思考が入れ替わる。
なんにせよ自分の存在が邪魔になったら斬り捨てろ、とはいってあるが…。
間違いなく迷惑をかけるだろう。
近藤さんに、組を守るために副長を見殺しにした、と自責の念を
負わせることになる。
それだけは自分の中の唯一の心残りだった。


いや。


もう一つあった。






昨晩、あのいけ好かないヤツと飲んでいた帰りに、些細なことで
喧嘩した。いつものような本当に些細なこと。
それなのにどうも心に引っかかって、気がかりだ。
捕らえられていなかったら謝るどころか、また再び喧嘩になりそう
だけど、あの距離感は他の人では味わえない鍔迫り合いの様な
緊迫に溢れているのだ。


(…何で言い合いになったかもわからねーけど……)




不機嫌にむくれた銀髪、その背中が何故か浮かんだ。











その時だった。
ジャ、と何かを踏んだような足音が近づいてきたのは。
息を詰めてそれから状況を探るように目を閉じる。…靴の音は硬く、
重い、そんなに自分と変わらない?…そんなことを思っていると
縛ってある腕を掴まれて引き摺られた。




「………、……ッ!」
衝撃に思わず閉じていた目を開けるも、此方は緩んだ様子なく
犬のように四つん這いの如く顔を土床に押し付けられた。

それに怯んだ矢先に足首を結んでいたロープらしきものを解かれて
もがこうとした矢先に、男の手が触れたのは自身のナニで。
しかも欲を吐き出すような触れ方ではない、急所を潰す勢いで。





「……ヒ…ィ…ッ!、だ、…やめ、…ッ!」
外聞なく声が漏れてしまうのに、その男の手はぐりぐりと刺激を強めながら
声すらかけられない。その異常さと痛みに額から冷や汗が流れ落ちた。
制服の上からそのままナニが歪むほど力を込められれば、双眸を
覆う布が湿るほど濡れてしまい、それが悔しくて目を閉じると膝を付く
腿が細かく震え始めて力が入らなくなってしまう。
更にそれからベルトを解かれて、何の為にさせられた格好か
わかってしまい、ぞっと背筋が凍る思いだった。


(…殺し捨てる、最後の慰み…か…?…冗談じゃない…ッ…)




怪我などするのを覚悟で暴れるものの、掴まれた男の手は強く振りほどけなかった。
両手を縛られている為に殆んど顔で体を支えているのも限界で膝に力が入らない。
ベルトを解かれたズボンが引き抜かれ、尻の孔をなぞられると
驚きのあまり身体を震わせてしまう。


「こ、の…ッ…へ、んたいが…ッ!」
男の手が誰であるとか、声も出さない相手にヤられるのは嫌だとか
思いながらも、その触れ方に少し違和感を覚えた。





(……、…な、んだ、…コレ…?)




しかしそんな違和感も、尻に垂らされる粘着質の液体に冷たさも手伝って
背筋に力が入る。
掌で双丘に零されるとそのまま溝に滑ってその液体の正体が何かが分かってしまった。
指腹で塗りつけられて毀れるほど注ぎ込まれたようだ、ジュと泡立つような
音が立ち、まだ硬く閉まったそこは準備も出来ていないのに
関わらず赤く光っているだろう。
その様子を塗れたままの双眸を硬く瞑って羞恥に耐える。

いつの間にか慣れさせられた、後ろの口で熱を咥える悦。
そこに含まされるのはいつも熱くて。

慣らされてもいないそこに押し付けられた熱に背筋が引き攣る。

「…ヒぐ…ッァ―――…ッ、……ッ!!」

言葉を呑みそのまま土床に声は飲み込まれて行く。歯を食いしばって突っ張るものの
ないまま腰だけ引き寄せられ、男の凶悪に育った熱が埋められていく。
抵抗する内壁が裂けてひりつくが、それに容赦なく腰が動かされ額が土床に擦られて
痛みを感じる。しかしその痛みなどどうでもいいほど、内壁は切り裂かれる痛みは、
火傷したのではないかと思うほどの熱で焼かれた。


「ッ…ッァアアッ、・・・ッ!・・・ッひぁ…ッ!ぐ…ッ!」

揺さ振られる度に悲鳴のような声が漏れるが、男の動きは止まらない。
ぐちゅっぐちゅっと何か泡立つものをかき回すような音が混じるが、出血もしているだろう
熱く信じられないほど苦しい質量に思わず力が入ってしまう。


「アアアッ・・・アッ…アァッ!や…っあ…っ!」

それなのに止まらない熱が注ぎ込まれて苦しさに涙が布を伝って零れ落ちる。
自分はもうこの男にとってただのメスでしかない。
熱を受け止め続ける器でしかなく、体全体が焼かれて爛れてもう既に
黒く変色してしまっているようだった。
慣らされもせずに打ち込まれた熱にゴツゴツと土床に額をぶつけ冷たく
尻だけが火でもついたように熱い。



しかし、…。





揺さぶられるまま、先ほどの違和感が確信を帯びたというように小さな声で名前を呼んだ。





ぎんと、き…、と。



腰がスライドされる動きは止まらず、最奥へと突き上げられれば内壁はきつく閉まって亀頭の
形に内壁は広がって食い閉める。慣らされていないとはいえ、作り変えられた体だ。
もはや息を抜くところも熟知しているというように、撓むのと同時にもう一度名を呼ぶ。


その声に腰は少し緩められた。



「…ぎ、…んとき…ッ、…こんな茶番、…もよそーや、…ぅあッ!」
「………、…」


「…なァ、お前の熱、…ちゃ、…ちゃんと感じ…てェ、…、…あァ…ッ」


その言葉に熱を埋め込んだまま動きを止めると双眸を覆う布を
取り除かれた。明るい光に目を眇めながら苦しい体勢のまま振り返れば
銀時がいつもよりもギラ付いた視線で自分を揺さぶっていた。

そのまま反転させられるように抱き上げられれば、
膝の上で抱きすくめられた。


「…なんかさァ、俺だっていつからわかってたわけ?」
「……、ァあっ…ッ!ん、…なのしらね…ッ」

「俺にヤられてんのに、別の男に抱かれてるみてーな反応してんのって」

目の前で浮気されてるみてーでムカつく、そう呟かれながら膝を揺する様に
深く埋まれば裂けただろうそこの傷は更に広がり
ピリリとした痛みが広がる。それなのにそれが熱となって全身を駆け巡る。


理不尽だと罵りたいのにそれが出来ない。
痛みに焼かれ、試すように酷く扱われて。
抗議をしたいのにそれが出来ずにいる。



「アァァッ!ぎ、…ん…も…アッあ…おかしく…な…ッ!るっ」
「…なっちゃえば?そしたら俺のモンでしょォ…、…なァ?」


冷たく告げられる言葉に、背筋に駆け上ったのは恐怖ではなく、快楽で。

揺り動かされて擦り切れていた部分が熱くなると同時に、先ほどまで
萎えて力を失くした自身が反り返るように力を持ち始める。
快不快の原則で人間は同時に快の状態と不快の状態をぶつければ、
必ず快の方へと本能的に寄っていく。

土方は慣れ親しんだ熱の根源にもう一度大きく下の口を開けると咥えこんで
締め付けながらも、突く傘部分がある一点に当たると尖端より蜜が毀れる。

それにビクリと体を震わせて、こちらからも腰を動かしながら
狂ったように熱を貪り合う。





時々思う。互いしかいない世界だったらと。
狂っていると非難する人もいない、心配する人も守るべき人も仲間もいない。
酷く扱って、自ら悪者になるような銀時に悦を感じていたのは紛れもない自分で。







先ほどから酷く扱われ、前は萎えていたものの、後だけでイく術を覚えた身体は
後だけはすでに何度も極まっていたのだ。




(…俺たちは同罪だ……)




被害者の振りして、加害者の振りして。




「あ、…ああああ―――ッ!」




大きく背筋を震わせると、括られたままの腕に背を反る様にして互いの腹に
精を吐き出した。
それと同時に傷の付けられた内壁を擦り上げた銀時の熱も最奥で弾け毀れていく。
血と精が混じったものが絡んで零れ落ちれば、粘着質な液体と共に
埋められていた熱が引き出されるのを、内壁が捩れて引き絞られる。
腸壁が波打つように熱を求めて縋りつく腕となっていく。
突っ張ることの出来ない、しがみつくことの出来ないまま腰を揺すれば
再び芯が点り始める銀時の熱に息を零して欲に濡れた瞳を閉じた。

「…ッ―――ッン、……ッ!ぎ、…ん…ッ!」


声は既に掠れてしまい意味を成さない。
発した言葉さえも。

生命を為さない自分達は意味を成さないといわれているようで震えれば
突き上げられて再び思考も何もかも壊されていく。
新たな血が接合する部分から毀れても気付かぬ振りして腰を狂ったように振りながら。


「アイシテル、…十四郎」

血に濡れたような瞳が欲に歪んで、歪な笑みの形を縁取った。
それに俺は這い上がる暗い笑みを唇に浮かべながら熱を貪るのだった。








**




嘘の中のたった一つの真実。
それが見つけられなくてもいい、探しても探しても嘘しかなくてもいい。
だって、もう貴方の手の中では嘘も全て貴方だから。
嘘であっても、貴方の言葉なら。

ケツで銀さんを判別できるのか、とコメントを頂いた覚えがありますが、気配で分かるかなァと
こんなところで土方君を擁護してみました(笑)…嘘と真実、どっちも大切(笑)