the Quick Quiet NO.9(18禁/SM)│原作銀土。一人エッチをテーマにした土方君の話。でも一人じゃなくてSM注意。

*仲良くして頂いているジュンジュン様へ贈らせて頂いたお話です。









闇夜に銀糸の網が張られ
月明かりも届かない其処に獲物が引っかかる。
もがけばもがくほど糸が絡んで身体に張り付き身動きが取れない。
それなのに、獲物はもがいて自分の存在を明らかにする。


まるで食べられるのを待つように。





**







一体いつも何をしているのかと思いながら、網に囚われたままなのだ。
そう自覚するように万事屋の扉を開ければ、主はにぃと唇を吊り上げて招き入れる。
深夜の訪問はそれほど珍しくもないが、ワンコールで手軽に呼び出されるそれは
デリヘルやコールガールよりも容易いと思われる。
それほどいやなら来なければいいのに、といわれたこともある。
嫌なら別の探すからって。


万事屋にとって俺はその程度でしかなく、それ以上の感情もないのだと
切り捨てられ、自分だけ暗い沼に嵌ってしまっているかのようだった。
関心無さそうに振舞ってそれでも人好きのするこの家の主は、
きっと直ぐに似合いの玩具が見つかるだろう。
そうしたら無残に食われて捨てられるのだろうか。
心ごと食べてくれるだろうか。

そんなことばかりを考えて黒い着流しの裾を揺らして誘われるように
灯りの落とされた万事屋の敷居を跨ぐのだった。




「テメーはいつもいつもこんな時間に……、」
「…こんな時間じゃなきゃ、うちの子供達いるんだけどなァ、…もしかしてそんなプレイしてみたい、とか?」
「――………ッ!」
うちの子供達にそれは早いんじゃないかなァ、といいながらくすくす笑う万事屋に知らずに拳を
作って力を込めてしまう。


その未遂なら、あったので直ぐ脳内に鮮明に再生されてしまったのだ。
真昼間、万事屋の付近で事件があったため聞き取りを兼ねて来ると
万事屋の主しかいなかった時があった。
じきに子供達が帰ってくると言いながら、ソファに押し倒されたのだ。
あの時は本当に神経を疑ってしまった。子供達を大事にしている手で
自分を酷く扱うあの手で、何度も自分だけが極めさせられてしまい
慌てて後始末をしている最中に子供達が帰ってきたのだから。




じわりと這い上がる熱はじくじくと自分の神経を炙り、焼き切ってしまった。
既に引き返せない場所まで堕ちてしまっている事、自覚させられ自分が惨めなだけだと
分かっているのに、自分は網の中でもがくだけだった。
時間を詰っても場所を詰っても、こうやってするりと交わされてしまう手だれに眉を顰める。
過去を洗っても何も出てこない、攘夷戦争に参加していたことぐらい。
しょっ引くのも馬鹿らしい軽犯罪の数々。
それすらも自分への擬態なのではないかと思ってしまう。自分だけに見せる顔に
背筋を凍らせてしまう。
それなのに優越を感じるようにしたのはだれだ?


眉根を顰めながらも手招くままに近づくと回転椅子に座ったままの万事屋の唇が吊り上るのを見た。
捉えられたまま今日も狂爛の夜が待っていた。




「今日は、お前が好きなの沢山買っといたからさァ」
使ってみようか?と見せられたのは赤色のキャップのマヨネーズだった。
何をするのか、と思いながらその酸味を思い出して咽喉を少し鳴らすと
徐に寛げたズボンから、屹立を取り出すとその上にキャップを外して
マヨネーズをかけていく。
てらてらと油が光る白いものが黒光りする銀時の屹立に掛かっていくのを
床に膝をつかされ、眼前で見ることになり。
先ほどキャップを見ただけで鳴った咽喉はもっと高く鳴ることになった。




「…ほら、お前が好きなもの、二つもあるぜ?…こぼさねーように舐めて?」
「……さ、いてーだな、てめー…」
そう言いながら咽喉鳴ってるじゃん、とからかわれ、かっと顔に血を上らせながらも
唇へと押し付けられたマヨネーズ塗れのそれに唇を渋々開けるとグッと口の中へとそれを突っ込まれた。




「ぐ…ッんんン…ッン…ッ!」
「…本当は嬉しいくせにさァ…」
腰振っちゃってるよ?といいながら着物の裾から尻を撫でられ、有無を言わさず
口腔内を犯され、抗議の声がうめき声に変わる。
呻きながらも咽喉奥を突いてくる屹立に息苦しさに涙目になりながらも
懸命に咥内を動かして吸い付こうとするものの万事屋のナニがでかすぎて口に咥えるのもやっとなのに
思いっきり腰を動かされえずかないようにするのが必死で、マヨネーズを吸うように
唇を窄めたりする。


乱暴にされるの好き?と唇を吊り上げられ首を振りながらも咽喉奥を擦られると
その強さにだらしなく唇からは唾液を零しながら唾液と混じったマヨネーズを舐める。
咽喉奥を突いていた動き不意に止まりそれに驚きながらも息を吸いながら裏筋を伸ばした舌で
舐め辿り根元の毛の上から唾液を絡ませて吸い付く。
咥内を突き上げる動きに下腹部は知らず重くなり隠すように膝を擦り合わせると
尻の割れ目を撫でていた手で大きく双丘を割り広げ奥まった蕾を
柔らかく撫でながら、十分育った屹立を俺の口から引き出して
目の前で弾けさせると、ビシャリと熱い飛沫が頬から口にかけて掛かったのを感じながら
咽喉を鳴らしてしまう。


頬を滑り落ちていく熱い白濁に半ば恍惚とした表情を向ければ、くすと笑みを零す万事屋に
身体の芯が熱されるのが分かった。







「コレ、欲しいならさァ、自分で準備したら」
「…ご、ほ…ッま、…まさか」
そのまさか、とにっこり微笑むと自分の手を引いてソファに座らせると
触れそうな距離に椅子ごと移動する万事屋は目の前を陣取る。
足は閉じないように指示をされて、自分で着流しを捲り上げると下着を足から落とす。
万事屋の屹立をしゃぶりながら熱くさせていた箇所は半立ちの状態で
先端から透明な雫を滲ませていた。
それに羞恥を煽られながら「…触ってくれ…」と呟くものの唇を歪める万事屋は
「随分エッチになっちゃったねェ」と笑うのみで指一本触れない。
それにじれるように腰をゆるく振るうも何もしないつもりなのか膝を立てて座る万事屋に
信じがたいものを見るような目で見返してしまう。
自分だって散々舐めさせて感じた身体をどうにかしたいはずだ。


しかしこのままでは、高ぶり燻る熱はどうにもならず眉を顰めながら、手を伸ばして
熱を弄れば、その熱さに思わず指先が震えてしまった。
ギュッと尖端を握れば「ぁ…」と自分の手だというのに濡れた声が出てしまった。




「握ってるだけじゃダメでしょォ?…いつもシてるみてーにさァ」
「…趣味わりー、な…、…見、て愉しい・・・のかよ…」
「んー、…お前が絶望に落っこちてくのみてるのが楽しんだよねェ?」
早く堕ちて来いよ、唇だけで告げられる言葉に瞳に力を込める。


だれが堕ちてやるかよ、と睨むように力を込めれば視線のみの会話は
万事屋の微笑に一蹴された。
自分も男なら知っている。獲物に抵抗されればされるだけ闘争本能は
高上する事を。


それを煽ったのは自分なんだと、秘めた自分の裏の本能がじくじくと刺激されるのを
感じながら目を閉じたのだった。







「ふ、ァ…ンン、あっあ、…あ、あ……ッ」
自分のものではないような媚びた甘い声が唇から毀れる。
熱の中心を上下に輪にした掌で擦り上げながら強弱をつけて揉めば
その刺激に硬く立ち上がったものは尖端から先走りの蜜を滴らせる。
それに気付いて鈴口から毀れる蜜を爪先でもっと掻き出そうと
刺激する。ジッとまとわり付くような銀時の視線を感じることで身体の熱は
高まり自分の手だというのにぎこちなくなってしまい、快楽のあまりどうにかなってしまいそうで。
クス、と小さく笑う気配に冷水を頭から被せられたような気持ちにもなるが
自分だけが昂ぶっている状態に手が止まらなくなる。
自分の性癖に気付かせたのは目の前のこいつであることは間違いないのに
それを突っぱねることも出来ないなんて、自分は本当にどうしてしまったのだろうか。
堕ち来いよ、なんていいながらいつも遥か上から見下ろして此方を見ている
視線を感じる。


酷く抱かれたかと思えば、1ヶ月以上もほって置かれて
気まぐれに路地に連れ込まれて口付けだけを交わす。甘い関係ではないのに
玩具になることを選ばせたのだ。
そうして自分がどんな反応をするか見たいだけ、望めば手に入らないものはないといった顔をして。
否、こいつは何も望んでいないのだ。
何も移していない瞳で人好きする笑顔を向ける。
一体回りにいる人間の何割がそれに気付くのか。何もかも諦めきったようなそんな瞳を
隠して死んだ魚のような瞳を向ける。
その二面性にだれが気付こうか。


…この変化に気付いたのは俺だけで。

その可能性にゾク、と背筋が震えた。熱を擦る指先に力を込めてしまう。




「やァ…あ…ッ、…は…ァ…ッ」
「…足ンねーんだろ、ほら…欲しいとこ自分で掻き回してみてよ」
「…あ、…………」
右手首を引っ張られ、指先に口付けられる。そのまま唾液を含んだ舌で
指の股まで舐め辿られ、それを呆然と見上げる。
そのまま指を開放され、意図するところが分かった。
こいつは、俺が汚れて卑しい姿を晒すところが見たいんだろうって。
唇を歪めて俯いた。
なら、どこまで人が目の前の男を欲しがって歪めるか見せ付けてやろう。
咽喉が細かく震えるのはきっと自分が滑稽だからだろう、決して哀しいからではない。


嬉しいのだ、自分は。




隠すものがなくなった裸体をさらに晒すように脚を大きく広げると
奥まった蕾を見せ付けるように尻を少し前へとずらす。床なので少し腰を持ち上げて
唾液で濡らされた指腹を押し付ける。
その間にももう一つの手は根元から尖端へと掌を押し付けるようにして扱きながら
一人、男の前で身悶える。




「ん…ッ、…ハァ……は、…ッ…ハァ」
頑なな其処も少し乱暴に指を押し付けてやるといやいやをするように震えながら
口をあけて貪欲に飲み込もうとする。
緋色に肉が捲れ上がって絡みつくのがじれったく感じ少し乱暴に指に力を込めれば
内壁が力を抜く術を知っていると言わんばかりに自分の指に
絡み付こうとする。




「あ、…あ…ッ、……ふ…ァ!」
痛みを感じるのは一瞬で、浅ましく強請る内壁は収縮を始めて指を取り込もうとする。
始めて後孔を自分で弄ったのは、こいつと寝るようになってから。
浅ましい性癖を暴かれて直ぐに、此処でもイけるようにされた。
前を弄るだけよりも長く絶頂が引き伸ばされる気がして、こいつに呼ばれない日は
自分を慰めた。
尖端から滲んだ蜜を、前に座っていた万事屋が手を伸ばしてきて掬い取った。
先走りに白濁混じった蜜に指腹で軽く擦って、それを
舐めるのを見上げれば唇がつりあがるのを見つめることになり。




「味が薄い。…ねェ、何回一人でヤったのォ?」
「んん、…ッ、…ハァ…は…」
首を振りながら指先で鈴口を酷く抉られながら、ナカを柔らかくほぐす指は
止めずに根元まで埋めると絡みつく内壁に逆らうように爪を立てる。
前を扱いていた手で根元に力を入れて達せないようにすると、視線を向ける万事屋が意外そうに瞳を見開いた。


俺はイクな、って止めてないけどォ、そうからかうように爪先をグリリ、と鈴口へとねじ込ませて
きたのだから溜まらない。形が変形するほどギュ、と根元を持って
力を入れると痛みでもって自分の意思でもって引き止めれば、フルフルと首を振るった。
もう片方の指で内壁を広げるように唾液で濡れた指をもう一本増やして
大きく広げ緋肉を見せるようにゆっくり指で奥を擦り上げながら目の前に晒された万事屋の屹立に
口付ける。


そのまま先端を口に再び含むと、膝を突いて根元まで入れた指を抜き差しを繰り返す。
とうの昔に足りないことは分かっているが口に出来ないゆえに苦しさが長引く。
それすらも暗い悦びとなって身体中を燃やし尽くすのが分かる。
しまり切らない唇から万事屋の先走りと唾液が混じって床に毀れていくのを
見つめてしまいながら「んん、ん」とくぐもった声がもれる。
自分の指に貪欲に絡みつく内壁をまざまざと感じてしまい、双眸から涙がとめどなく溢れるが
既に拒絶の感情はない。
寧ろ、もっと長引かせたくて後孔の表面だけを掻き回せば、焦れて腰を振ってしまい。




「ン、…ッ、ん…んん、ぁ…ふ…ッ」
「ホント、えっろい身体になっちゃったねェ?…俺がいなくなったらどーすんの」
その発言に怯えたように視線を向ければ、冗談というように愉しげに笑う万事屋と視線が絡む。
目の前から万事屋がいなくなり熱を持て余し自ら慰めるしかない?
首を振るいながら大きく広げた内壁が足りないと訴えるように指を締め付けるのを
また新たな雫が頬を伝って零れ落ちていくのに気付かずに視線を向ける。


充分育った万事屋の屹立から唇を離し、身体の向きを万事屋に向かって尻を
向けるように変えて肩越しに振り返る。




「……は、やく…壊せ、よ…、ひ…ァあ――……ッ!」
「…壊されちゃたまんねーって顔してんのにねェ…身体は正直、ってさァ?」
咽喉を震わせながらも後から望み通りのもので穿かれ、床に額を擦りつけながら涙を零すことになり。
それでもやっと与えられた熱を離すまいと、指よりも内壁を満たしてくれる怒張を締め付け
さらに深くくわえ込もうと腰を後へと突き出す。




「ああ、ハ、…ア…ッあッ…よ、ろ…ずや…ァア!」
「…心配しねーでも・・・一生面倒見てやっからよォ…、…ふ」
ガクガクと足が震えながらも下半身だけが別の生き物になったように熱をくわえ込み
貪るように腰を振れば先ほど自分が弄っていたのとは比べ物にならないほどの
激しさに飲み込まれ手で突っ張ることが出来ずに額を床に打ち付けながらも
受け入れた箇所は濡れた音を断続的に部屋中に響かせていく。
掠れた声を上げながらも、吐息と濡れた音が混じりあい獣の夜が深けていく。




身体が壊されていくのを感じながら、其処にあるのは紛れもない悦楽で。


目を閉じ、塗れた唇を吊り上げた俺に万事屋は気付いているのだろう。
咽喉を震わせながら腰を上げて立ち上がると尻朶を揉みながら
再び激しく最奥を突かれれば、後孔のみが痙攣し激しい刺激に
気だけで達してしまう。


熱が吐き出せなかった分、身体中を焼き散らしながら苛むのを感じながら
ビクビクと腰を震わせて先を強請り。


言葉の要らない夜は、今始まったばかり。










果たして囚われているのはどちらの方か。











**


獲物が網を揺らし、存在を明らかにするのを
蜘蛛は銀糸の上で愉しげに眺めている。
絡む網が絶対であることを、そして自分の運命を分からせるために。
外そうと躍起になる獲物にその長い手足で近寄る。
足を押さえつけ獲物に牙を食い込ませる至福は甘美なるもの。




しかし獲物もまた、逃げられない運命に絶望するよりも
全て食べられてしまえば寂しくないと悟るかもしれない。
夜の森は一人では寂しいからと。







The spider was only one in a forest.

ほぼ床で身悶えている土方君と一人エロがテーマで御座いましたが、どうも私は
エスエムチックになるんですよねェ、と反省しきりになったというお話でした(遠く)