We know nothing about it.(18禁)│原作銀土。ガムテープがあったので妄想。拘束注意。

*2011年度の土方君誕生日記念の作品です。




まァ出来心だったといえば良いのだろうか。
こうしたらどんな風な反応するかなとか、そういった類の可愛いもんだ。
…と、暢気でいい加減な目の前の男は、そう軽い口調でさらりと言った。








「…で、この状況の事を聞いているんだが?」
「ん?…だから出来心?」
「ふ、ふざけんなァアアア!!」


俺の手首は今、粘着質なもので巻かれて動かせなくなっている、それは先ほどまでこのふざけた男の手の内にあったもの。


それはガムテープだった。





仕事の帰りに要人の奥方に、「良かったら食べてください」と渡されたものはおはぎだった。
ずっしりと重い餡子の匂いに眉を顰めるわけにもいかず、受け取ったまでは良いが屯所まで持っていくのも面倒だと万事屋に持っていったまでは良かった。
出てきた眼鏡は、嬉しそうに紙袋を受け取って…、でも用事なのか眠そうなこの家主に預けてチャイナと二人で出て行った。
「ガキどもは忙しそうなのにテメーは暇そうだな」と揶揄を込めて呟けば、「アイドルのケツ追っかけるのに忙しいんだってよ」と言い返された。
ぬけぬけと、と思いながらも用は果たしたので、向きを変えようとすれば「まァまァ」とのんびりとした声が返った。


「…、此処に寄ったって事は、急ぎの仕事もないんでしょ?」
お礼に茶ぐらい淹れたげるから、と俺の返事も待たずに再び部屋へと消えていく万事屋に、反論しようと試みるが無駄なような気がして息を吐き出した。
そうして上がりこんだ万事屋には乱雑に置かれたダンボールとガムテープがあり何かを整理しているようだ。
ついに家賃払えなくなって引越しか?とからかうように唇を吊り上げればそうなの、だから土方君んとこ転がりこませてくれる?なんて冗談ぽく言われて眉を潜めてしまった。
俺達は決してそんな関係ではないはず。
そう言いながら随分気安い距離まで自分は許してしまったと思う。
それは、なんのため?





胸糞悪ィなんて顔を顰めれば、振り返った家主は底の見えぬ笑みを湛えて、茶の用意のためか台所に引っ込んだ。
容易く越えたのは、胡散臭いことこの上ないこの家主であるが、それを防げなかった俺にも非はないとはいえない。
しかし、肝心なところははぐらかし、俺があたかも勝手に罠に嵌ったかのように言う。
その言い方が癪で、気付かない振りをしていた。
もう取り返しが付かないほど、線引きなど今更出来ないほどであるというのに。


「…そういえば、今日は誕生日だろーが。珍しい経験をしとくのもチャンスだぜ?」
「ガムテープで縛られる誕生日なんかあるかァアアア!」
片目を瞑ってウインクをする万事屋に本当に目眩がしてきた。
何十かに巻かれたテープは手を離そうとしても動きもしない、頭の上で手首を縛られた状態でいる俺の状態を知りたい。
一体何が起きているのかという事を。
ビ、とガムテープを破る音が響いて、さらに上から固定され捻って上に上げられれば、前に腕を持ってくることは出来ない。
身体が固い自分を恨むしかなく、唇を噛めば鉄臭い味が口に広がった。
その上から、ちょんと万事屋に口付けられ、「血の味って興奮するよねェ?」なんて呟く万事屋の顔を見てしまった。
それがいけなかった。
興奮が薄い眸の中にほんの少し見え隠れしている、それが心臓を強く跳ねさせる。
飄々として死んだ魚のような眼をして、…時折、本当に時折見せる欲の透けた眸を見せる。
何にも関心なさそうな癖して、自分だけにこんな眸を向けてくることにゾクゾクと背筋に駆け上がるものがある。
擬似でも何でも良い、この眸を見ることが出来るのなら餌になることだって構わない。
そう思うほどに自分はイカれてるんだと自覚させられる、否応なしに。
ガムテープに張り付く皮膚が引き攣れる、そう感じながら隊服を解かれ、ベルトを緩められる。





「本当は、鋏で切り裂きたいところだけどねェ?」
「…、はァ?…クソが…ッ」
上着は拘束していあるためボタンを全て外された状態で、下肢は既に下着ごと取り払われると言う異常な状態に眉を顰めるしかない。
早く解け、と繰り返すも全く聞く耳を持たない万事屋に自由になる足で万事屋の腹部を押さえれば、万事屋は小さな笑い声を上げる。


「そうやって足で扱いてもらうのも良いけどさァ、…此処、使って?」
「ば、…馬鹿、か…ッ」
「ほら、あーん。お前が好きな銀さんですよォ〜?」
どうやら足の先が下腹部へ丁度触ったらしいと気付けば羞恥に顔を染める間もないままに、指で唇を突付かれる。
ふざけた着物の裾を持ち上げて、ジッパーを下ろしムスコを取り出す様子に思わず咽喉を鳴らしてしまった。
俺の身体に跨ぐように膝を付いた万事屋のムスコを今度は唇に押し当てられ、ほぼ真上で小首を傾げる万事屋を睨みながら唇を開くのだった。





「ん、…ゥ…ッ、んん……」
尖端をゆっくり舌で絡め唾液を含ませれば、じわりと浮かぶ酸っぱいようなしょっぱいような味に小さく呻く。
尖端から飲み込むように唇を窄めてカリの部分を舌先で突付いてやれば咥内でピク、と反応を返す様子に咽喉を鳴らす。
咥内で形を変えて行くムスコに唾液を絡めながら焦らすように突付き、歯先を擦れ合わせる。
咥内へ含めば積極的に行う様子にか、それとも必死にする様子にか、万事屋はクスクスと愉しそうに笑う。
この男は、俺の身体を俺よりも知っていて、それを自覚させたいのだ。
生死与奪の権利は、自分自身にあるのだというように最後の一歩手前で自分が踏み外すのを待っている。


「ふ、……ゥゥ…ッ、ん、ん…ッ」
「あー気持ち、イイ…。ね、もっと咽喉の奥まで使って?」
それでも余裕めいた万事屋の声がムカついて咽喉奥まで頬張ってからゆっくりと舌で締め付けるように動かす。
ザラ、と舌のざらついた部分で血管の浮き出た裏側を舐めると先走りが口の中に溜まるのを咽喉奥を鳴らして飲み込む。
男臭い、それでいて万事屋の体臭に何も纏っていない下腹部が熱くなっていくのを感じる。
しかしもう隠しようがない、隠したところで意味だってない。
俺の心はいつだって、目の前の男にとっては透けて見えるほど簡単なのだから。
それがどうしてなんて聞くこと無意味な気がする、それは自分にも心当たりのない感情であるから。
どうしたって適いそうもない、と下から睨みつければ万事屋も額から汗を流して眼を閉じて大きく息を吐いていた。
適わない事があるのならば、それはどんな感情か。





「…んゥ…、は…ッ」
「ヤ、ベ……、…か、けてイイ?」
切羽詰ったような万事屋の声に、眉を潜めると僅かに首を振るって、
根元まで咥え込んだまま強く吸うと同時に、自由になる首で上下に動かせば大きく跳ねた銀時のムスコが喉奥へ白濁を吐き出した。


「…ック、は、…はァ…ッ、…わ、かりにくい、ねェ…、本当に」
「…はァ、はァ…ッ、その言葉そっくり返す、ぜ…ッァ…ッ」
飲みたかったの?と喉を震わせる万事屋に、テメーにばっかやられてたまるか、と吐き捨てて唇に付いた白濁を舌で舐めとる。
その隙にゆっくりと伸びた万事屋の指に下腹部をなぞられて思わず声を上げてしまった。
見ずとも触らずとも其処は熱を帯びてカタチを変えていっているのが分かる。
この二人の関係はもっと簡単な言葉で言い表せるかもしれない。
それなのに、どうしてこんなに分かりにくいのだろう。
唯一つの感情に従ってしまえば楽なのに、自分達は過ちを繰り返している。
(…あァ、今日もまた……)
万事屋の眸がどこか問いかけるような、それでいて不思議な色をして此方を見下ろしていた。
それに一瞬の邂逅、自分はこんな感情を知らない。








「あ、ぁあ…ッ、ひぁあ…ッ、よ、ろずや…ッ」
熱い楔でまるで焼かれるように内壁を突かれると収縮し、蠢くそこは万事屋の皺やカタチまで伝えてくる。
それが生々しく感じ、内腿を震わせれば、囚われたままの腕は痺れ突っ張るたびにガムテープが引き連れる音がする。
正面から万事屋のムスコを受け止めることになった俺は、ガムテープを剥がす事を望んだが聞き入れられなかった。
狭い個所で強く腰を揺すられ軋むように骨がごつごつと当たる。
それがまた万事屋と繋がっている事を自覚させられ、息を呑んでしまう。
しかし、次の瞬間腰を高く持ち上げられ、深く繋がれば飲み込んだはずの息が殆ど悲鳴と共に転がり落ちた。





「あアア――……ッ!あ、あ――…ッ!」
「ん、…あー、締まる…、イイ……」
濡れた音と共に感極まった様な万事屋の声音に背筋から這い上がるものを感じてしまう。
ぶるぶると持ち上げられた尻肉が震え、咥え込んだ個所は今や物欲しそうに万事屋のムスコを咥えて奥へと引き込もうとする。
縛られている為、支えることが出来ず万事屋の腕に半ば持ち上げられたまま揺さぶられて、視界が酩酊する。
ブレて見える世界の中、印を結ぶのは目の前の男しかなく。
一層激しくなった抽挿に声は最早言葉ではない。
腕で縋り付く事ができない為、足を巻き付けるとそのまま深く繋がった個所は大きく震えた。
収縮を繰り返しながら、内壁を押し上げるほどに育った万事屋のムスコを強弱をつけて締め付ければ、万事屋が低く呻いたのが分かった。
その声に身体を大きく震わせると堪える間もなく、熱が弾けてしまった。


「あ、あ―――……ッ、ッ!」
「ぐ、ゥ……、ひ、じかた…ッ」
弾けると同時に内壁が強く蠢き、短いストロークを繰り返していた万事屋の熱も弾け濡らされて行く感覚を覚えながら、しばらく白濁を吐き出し続ける。
強い感覚に酩酊が強くなり、そのまま目を閉じてしまえば意識は底へと引きずり込まれていった。
万事屋が俺の名を呼ぶが、それになんと答えたか分からない。
ただ今は、その引きずられる意識を波に任せるしかなかった。










次の瞬間気づけば、数分なのか、数秒なのか判断できずにいれば手首に巻かれたガムテープは無かった。
程よく電気の落とされた室内を見渡せば、向かいのソファで眠っている万事屋がいた。
此方の物音に気づいたのだろう、眠そうに手の甲で目を擦っている様子に身体を起こして背凭れに凭れる。
ずっと上げていた手はおろか全身がだるいため、眉を潜めて睨むのみだ。
イカれた行為だ、と思いながらこれほどまでに人に執着する万事屋は見た事がない。
それにゾク、と熱が再び全身に駆け巡るのを感じていた。







しかし、俺はその感情を知らない。
否、知らない振りをするのだ。





万事屋の唇の端が吊り上がるのを、ただ見つめていた。


「誕生日おめでとう、…スキダヨ、土方?」


そう冗談めかした、本気のような嘘の言葉を口にした万事屋を。



















Don't talk in such a knowing manner.





HAPPY BRITHDAY!!!

スパコミのイベント用に持っていこうかと思っていたんですが、前日夜勤になってしまい出来なかったので
ブログでアップしたシロモノ。ガムテープは皮膚の弱い人には、負担になりますので真似しないでね?(笑)